「不見識」と「非常識」の違いとは?分かりやすく解釈

「不見識」と「非常識」の違い言葉・カタカナ語・言語

人間の行動や人格に関係する言葉になる「不見識」「非常識」の違いとは何なのか。

この記事では、「不見識」「非常識」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不見識」とは?

「不見識」とは?

「不見識」とは、見識にかけることです。

見識とは、ものごとを深く見通し本質をとらえること、優れた判断力、ものごとに対する確かな考えや意見などを意味します。

このような見識に欠けることが「不見識」で、判断力が乏しい、しっかりとした考えがない、頼りない考え、などといった意味になります。

このような意味から「不見識」は、「そそっかしい」「うかつ」「軽率」「無闇」「浅はか」などとも言われます。

「不見識」の使い方

「不見識」は、「不見識な発言」「不見識な行動」「不見識きわまる話」「不見識な人」などといった形でも用いられます。

「非常識」とは?

「非常識」とは?

「非常識」とは、常識のないことです。

常識とは、一般の社会人が共通して持つ、また、持つ必要のある普通の知識や意見、判断力を意味します。

このような常識を持たない人を「非常識」と言います。

大人なら誰もが持っている社会で暮らすために必要なものを持っていない、備えていない人が「非常識」と言われるのです。

このような意味から「非常識」は、「常識外れ」「世間知らず」「箱入り娘」「温室育ち」などとも言われます。

「非常識」の使い方

「非常識」は、「非常識な言動」「非常識な人」「非常識な行動」などといった形でも用いられます。

「不見識」と「非常識」の違い

「不見識」と「非常識」の違い

「不見識」は、判断力が乏しい、しっかりとした考えがない、頼りない考えを意味する言葉です。

それに対し、「非常識」は、一般の社会人が共通して持つ、また、持つ必要のある普通の知識や意見、判断力を持たない人を意味する言葉です。

このように、同じ判断力を持たないといった意味でも、しっかりとした考えがなく判断できないのか。

一般的な常識がなく判断できないのか。

といった点に「不見識」「非常識」の違いがあります。

また、「不見識」「非常識」を比較した場合、「非常識」の方が世間的に認められない言動として取り扱われることが多くなります。

「不見識」の例文

「不見識」の例文

・『彼の不見識な行動には、常々、迷惑を掛けられています』
・『ネット上で騒がれているような不見識な情報で、このような重大な問題について判断することだけは避けて頂きたい』
・『私は芸術分野において不見識ではあるものの、作品を見て美しいと思い気持ち、感動する気持ちは持っています』
・『彼の不見識な話に惑わされてはいけません』

「非常識」の例文

「非常識」の例文

・『このようなフォーマルな場にジーンズで来るなんて、なんて、非常識な人だと思った』
・『日本では常識だと思っていたことが海外では非常識だと言われ驚いた経験があります』
・『こんな夜遅くに連絡もなく訪問してくる姑に対し、非常識だと思っても嫁としてそういうことはできなかった』
・『カッとなったからと言って、年上の人に非常識な言動をしたことを深く反省しています』

まとめ

まとめ

以上のような違いが、「不見識」と非常識」の間にはあります。