この記事では、「便宜上」と「都合上」の違いを分かりやすく説明していきます。
「便宜上」とは?
「便宜上」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「便宜上」は「べんぎじょう」と読みます。
「便宜上」は、「そうした方が都合がよい事情のこと」という意味があります。
「こうした方が都合がいい」という意味で、「便宜上」という言葉を使うことになり、ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。
例えば、飲み会の費用を、会社の経費にしたいというとき、「飲み会の費用」という名目では、審査を通らないかもしれません。
このような時、「接待のため」という名目の方が、審査を通りやすくなることがあります。
この場合、接待のためという名目の方が、審査を通すために都合がいいと考えられ、「便宜上、接待のためという名目にしておきました」という文章にできます。
また、恋人同士で同棲しているカップルがいる時、結婚した方が世間体も良く、税制優遇などがあり、何かと都合がいいと考えて結婚する場合は、「便宜上結婚しておこう」などと話し合うかもしれません。
「都合上」とは?
「都合上」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「都合上」は「つごうじょう」と読みます。
「都合上」は、「事情により」という意味があります。
例えば、豪華なパーティを開きたいという思いがあるものの、予算が足りないということがあります。
このような場合は、予算の都合で、豪華なパーティを開けないため、「予算の都合上、豪華なパーティは難しいです」などと言い表すことができます。
また、人気タレントがドラマに出る時に、ビールを飲むシーンがあるかもしれません。
この時、タレントがA社のビールのCMをしている場合は、B社のビールを飲むシーンは使えません。
このような時、「タレントの都合上、ビールを飲むならA社に限る」などという文章にできます。
このように、事情により何かをするとき、「都合上」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
「便宜上」と「都合上」の違い
「便宜上」と「都合上」の違いを、分かりやすく解説します。
「便宜上」は、「そうした方が都合がよい事情のこと」という意味があります。
一方で、「都合上」は、「事情により」という意味があります。
どちらも、事情によって、何かをするときに使う言葉という共通点があります。
ただし、「便宜上」には「そうした方が都合がいい」という意味があるのに対して、「都合上」は、「そうしないと都合が悪い」という意味があるという違いがあります。
そのため「便宜上Aとする」という場合は、「Aにした方が都合がいい」という意味があり、「都合上Bとする」という場合は、「Bにしないと都合が悪い」という意味があると考えることができます。
まとめ
「便宜上」と「都合上」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。