「オリエンテーリング」と「オリエンテーション」は一見よく似た言葉ですが、意味が異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「オリエンテーリング」と「オリエンテーション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オリエンテーリング」とは?
「オリエンテーリング」は競技の一種で、「野山において地図や磁石を使いながら指定された場所を通過し、短い時間でゴールに到達することを競うスポーツ」を意味します。
1800年代の終わり頃にスウェーデンで誕生し、日本には1960年代に伝わったとされています。
「オリエンテーション」とは?
「オリエンテーション」は、英語で「方向づけ」を示す“orientation”が元になった言葉で、「特定の方針や進路などを決めたり指導したりすること」、「新入生または新入社員などが新たな環境に適用できるよう教育や指導をおこなうこと」といった意味で使用されています。
「オリエン」や「オリテ」などと略して呼ばれる場合もあります。
「オリエンテーリング」と「オリエンテーション」の違い
「オリエンテーリング」と「オリエンテーション」は字面や言葉の響きがよく似ていますが、それぞれが持つ意味に違いがあります。
「オリエンテーリング」は「野山でおこなわれるスポーツ」を指し、地図や磁石を用いて「チェックポイント」と呼ばれる地点を通過しながらゴールを目指します。
一方、「オリエンテーション」は「方針や進路などを定めたり指導したりすること」もしくは「新たな環境に順応できるよう教育や指導を実施すること」を意味し、一般的には新入生や新入社員が参加する「研修」や「説明会」を指す言葉として普及しています。
「オリエンテーリング」の例文
「オリエンテーリング」は「アウトドアスポーツ」のひとつで、体力だけでなく思考能力が問われる競技として知られています。
「オリエンテーリングをおこなう」や「オリエンテーリングに参加する」、「オリエンテーリングの大会」といった用法があります。
・『オリエンテーリングをおこなう際は動きやすい服装と靴を身につけるのが基本だ』
・『大学の仲間とオリエンテーリングに参加することになった』
・『オリエンテーリングの大会では初心者向けのコースが備えられている』
「オリエンテーション」の例文
「オリエンテーション」は「方針や進路などを定めたり指導したりすること」もしくは「新入生や新入社員に対する研修や説明会」などの意味で使用されることが多く、「オリエンテーションが開催される」や「オリエンテーションに参加する」といった使われ方をしています。
・『A大学では、新入生を対象とした一泊二日のオリエンテーションが開催される』
・『新入社員は本社で実施されるオリエンテーションに参加しなければならない』
・『オリエンテーションに参加したことによって会社や業務内容についての理解が深まった』
まとめ
「オリエンテーリング」と「オリエンテーション」は似て非なる言葉であり、それぞれが持つ意味に大きな違いがあります。
各々の正しい意味や使い方を理解して、適切に使い分けられるようになりましょう。
ぜひ語彙力アップの参考にしてください。