「シュール」と「ナンセンス」の違いとは?分かりやすく解釈

「シュール」と「ナンセンス」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「シュール」「ナンセンス」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「シュール」とは?

「シュール」とは?

「シュール」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「シュール」「sur」とフランス語表記します。

まず「シュール」には「シュールレアリスムの略」という意味があります。

「シュールレアリスム」は、芸術的な思想の一つで、1924年にブルトンの「シュールレアリスム宣言」が刊行されたことに始まります。

非合理的な物、意識下の世界を追求し、芸術の核心を企てました。

「超現実主義」とも呼ばれ、芸術家のダリなどの作品が、「シュールレアリスム」として有名です。

またそこから転じて、「シュール」は、「表現や発想が非日常的、超現実的であるという様子」という意味があります。

ダリの作品世界のような非日常的超現実的な何かを見たときに、「シュール」という言葉を使います。

例えば、見ているだけで不安になるようなデザインの建物を見たとき、「シュールな建物だ」などと言います。

「ナンセンス」とは?

「ナンセンス」とは?

「ナンセンス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「ナンセンス」「nonsense」と英語表記します。

「ナンセンス」は、「意味をなさないこと。

無意味であること。

ばかげていること」
という意味があります。

「不条理(ふじょうり)」と呼ばれることもあります。

意味をなしていないと思えるような何かを見たとき、ばかげていると感じるような出来事が起こった時、「ナンセンス」という言葉を使います。

例えば、特に意味があるとは思えない、ばかばかしい漫画について「ナンセンス漫画」と言うことがあります。

また、ある歌の歌詞に注目すると、ばかばかしいと感じるが、不思議と魅力がある場合、「この歌の歌詞はナンセンスだが、不思議と魅力的だ」などという文章を作ることができます。

さらに会議の席などで、無意味な発言をして失笑を買った時などは、「あなたの意見はナンセンスです」などと言われてしまうかもしれません。

「シュール」と「ナンセンス」の違い

「シュール」と「ナンセンス」の違い

「シュール」「ナンセンス」の違いを、分かりやすく解説します。

「シュール」は、「表現や発想が非日常的、超現実的であるという様子」という意味があります。

一方で、「ナンセンス」は、「意味をなさないこと。

無意味であること。

ばかげていること」
という意味があります。

現在は、どちらかと言えば「シュール」という言葉が優勢で、「ナンセンス」「シュール」をひとまとめにして「シュール」と呼ぶ傾向があり、混乱を招いています。

しかし、「シュール」は、もともと「シュールレアリスム」から発生した言葉のため、非日常的、超現実的である必要があります。

ダリの作品世界に通じるような要素を感じるような場面、物事に出会った時は「シュール」を使い、無意味だと感じるような場面では「ナンセンス」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「シュール」「ナンセンス」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。