「ご留意」と「ご注意」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご留意」と「ご注意」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「ご留意」「ご注意」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご留意」とは?

「ご留意」とは?

「ご留意」は、物事について気配りを払うことです。

つまり、目上の方に対して使用した場合、目上の方に気を配るよう促すのですから、失礼に当たります。

ただ、「ご留意」は気を配るという意味の他に注意を促してもらうよう催促するという意味があるので、こちらの意味で文章を組み立てると先輩である方から注意してもらうよう催促することになりますので、これは失礼には当たりません。

「ご注意」とは?

「ご注意」とは?

「ご注意」は、丁寧に注意するよう促す言葉です。

この言葉は注意を払うように促す言葉なので、どの様な人物に対しても使用できます。

たとえ、自分より格下であっても格上であっても使用でき、注意を払うように促します。

「ご留意」と「ご注意」の違い

「ご留意」と「ご注意」の違い

「ご留意」「ご注意」の違いは、両者とも丁寧に相手にお願いすることですが、お願いするものが異なります。

「ご留意」は、相手の方に気配りを払うよう促す点と注意を払って頂くようお願いをするのですが、「ご注意」はあくまで注意を促すだけです。

よって、両者の違いは、お願い内容が気配りと注意を払うことをお願いするか、注意を払うことだけをお願いするかです。

「ご留意」の例文

「ご留意」の例文

・『先輩から、新人に対して、身だしなみをご留意ください』
この例は、先輩から新人に対して身だしなみについて注意をしてくださいとお願いをしています。

先輩側は頼まれていて新人を研修することを指すと理解した場合、自分に対して身だしなみを注意されているわけではないので悪い気はしないでしょう。

「ご注意」の例文

「ご注意」の例文

・『先輩、身だしなみにご注意ください』
この例は、先輩に対して身だしなみに気を付けろと述べている例です。

身だしなみの悪さを指摘されている側が先輩なので先輩は後輩から身だしなみが悪いことを注意されているのです。

この例の場合、恐らく先輩は自分のことを悪く言われていますので良い気持ちではないでしょう。

まとめ

まとめ

「ご注意」は、どちらかというと第3者に注意を促すのですが、使い方次第では注意することのみを重点としているので自分が注意されていると感じた場合、先輩人の方はあまり良い気持ちはしないでしょう。

一方、「ご留意」は、注意することと、気を配るよう促すのですが、これも目上の方に使用した場合、かなり失礼です。

しかも、「ご留意」は、注意することと気を配ることの2者の意味があるのでどっちにも取れる言葉で目上の方にお願いをした場合、激怒されるでしょう。

例を挙げれば、「身だしなみにご留意ください」は、まさに身だしなみに気を付けるよう促しておりつつ、気配りをしてよい服を着てくださいという風にも取られ、目上の方からすれば、余計なお世話が2つ重なっているのです。

よって、「ご留意」は使用をする場合、目上の方に対して使用する場合、目上の方に部下などの第3者の態度などを注意してもらう際に使用するのが望ましいです。