この記事では、「お得」と「お徳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お得」とは?
益になること、他よりも条件がよいことです。
「得」に「お」をつけて美化した言葉です。
商品を購入するとき、少しでも安く購入したいと思う人は少なくないことでしょう。
定価よりも安く手に入れが、利益を得たように感じられます。
たとえば、ある製品の定価が5000円だったとします。
これが特別に4000円で売られていました。
定価で購入をするよりも1000円安い、つまり購入する側には1000円分の利益が出ることなります。
この製品を安いときに購入をすれば「お得」だといえます。
個包装になっているインスタントコーヒーがあります。
この製品は1箱20本入りです。
あるとき、製品を製造しているメーカーが特別に5本多いパックを売り出しました。
普段は20本入りのところを25本入りとしたのです。
購入する側は5本分の利益を得ることになります。
20本入りよりも25本入りの製品の方が「お得」です。
製品を購入すると、おまけをもらえるキャンペーンをやっていたとします。
製品の値段は、おまけがついてくるときと、ついてこないときで変わりはありません。
同じ値段なら、おまけをもらえた方が「お得」です。
「お得」の使い方
利益になることという意味の言葉を美しく言うときに使用をします。
何かを手に入れたり、行ったりする側にとって利益になる場合をいいます。
「お徳」とは?
「徳」はトクと読みます。
この漢字を使用して「おとく」とはあまりいいません。
この場合の意味は、利益を得ることです。
「徳」という漢字には、利益、もうけという意味があり、「徳用」といった使い方をします。
徳用は、安くて利益になること、値段の割に益になることです。
インスタント味噌汁で説明をします。
12食入りで1600円ほどの味噌汁と、20食入りで2000円ほどの味噌汁があります。
1食あたりの値段は、12食入りが130円ほど、20食入りが100円ほどです。
1食あたりでは30円の違いがあります。
1食あたりが安くて、1製品にたくさんの量が入っていれば、利益を得たように感じられます。
こういった製品のことを「徳用」といったり「お徳」といったりします。
「お徳」の使い方
利益になることに対して使用をします。
しかし、この漢字を使用することはあまりありません。
この言葉をパッケージに印刷した製品があります。
「お得」と「お徳」の違い
どちらの言葉の意味も同じです。
一般的に使われているのは「得」の漢字です。
どちらも常用漢字です。
「お得」の例文
・『お得な情報を得る』
・『お得なキャンペーンを実施中』
・『欲しかったものをお得に購入できた』
・『この機会を利用するとお得だ』
「お徳」の例文
・『お徳なパックを購入する』
・『お徳な製品を発見した』
・『お徳なインスタント味噌汁』
・『たっぷりと入っていてお徳だ』
まとめ
どちらの言葉の意味も同じですが、一般的には「得」の漢字を使用します。