「辞任届」と「退職届」の違いとは?分かりやすく解釈

「辞任届」と「退職届」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「辞任届」「退職届」の違いを分かりやすく説明していきます。

「辞任届」とは?

「辞任届」とは?

ついていた任務を自ら辞めることを知らせる書類のことです。

任務を辞めることで、職を辞めることではありません。

会社には取締役や監査役という任務があります。

この任務には任期がありますが、任期が終了する前に自ら辞めることができます。

辞めることを知らせる目的の書類が、この言葉が意味するものです。

この書類には、任務を辞める日付け、任務を辞めるものの氏名、書類を提出する日付などが書かれます。

また、本人がそのことを認めていることを証明するために、本人の印鑑を押します。

一般的には白い紙に書かれ、カラフルな紙は使用しません。

書かれたものは、役員などに提出されます。

これが受理されると任務を辞めることになります。

たとえば、プロゴルファーがゴルフツアーを主催する組織の理事をしていたとします。

この人が理事を辞めるときには「辞任届」が提出されます。

これによって任務から離れることになりますが、プロゴルファーをやめたわけではありません。

「辞任届」の使い方

ついていた任務を自ら辞めることを知らせるための書類を指して使用をします。

辞めるものは任務で、職ではありません。

「退職届」とは?

「退職届」とは?

ついていた職をやめることを知らせるための書類という意味です。

この言葉が指す職とは、生計を維持するためについていた仕事のことです。

この書類には、職を辞める日、辞める理由、辞める人の氏名、提出する日付けなどが書かれます。

氏名の下には印鑑を押します。

テンプレートがあり、これを書くための書類が販売されています。

また、インターネットからダウンロードすることも可能です。

一般的には白い便箋に書き、カラフルな紙は使用しません。

書いたものは白い封筒に入れて封をします。

封筒には渡す相手の氏名や役職を記載します。

これを提出して受理されれば、仕事を辞めることになります。

一般的には、職を辞めたい日の2か月前には提出します。

今日出して、今日辞めるということは一般的ではありません。

「退職届」の使い方

職を辞めることを知らせるための書類を指して使用する言葉です。

生計を維持するための仕事を辞めるときに出す書類をいいます。

「辞任届」と「退職届」の違い

「辞任届」と「退職届」の違い

辞めるために提出する書類という意味が似ていますが、何を辞めるのかという点に違いがあります。

前者はついていた任務を辞めるときに提出をします。

後者はついていた職を辞めるときに提出をします。

「辞任届」の例文

「辞任届」の例文

・『辞任届を受け取った』
・『辞任届が受理された』
・『辞任届を紛失する』
・『万年筆を使って辞任届を書く』

「退職届」の例文

「退職届」の例文

・『退職届を作成する』
・『退職届を書く』
・『退職届を提出する』
・『退職届の内容に目を通す』

まとめ

まとめ

辞めるための書類という点が似ていますが、何を辞めるのかという点に違いがあります。