この記事では、「復職」と「再就職」の違いを分かりやすく説明していきます。
「復職」とは?
一度離れた職にもう一度就くこと、また職を休んでいたものがもとの職に戻ることです。
職とは、生計を維持するために行う仕事を意味します。
1年365日仕事をしているのではなく、普通は休日があります。
土日が休みだとすると、月曜日には仕事にでます。
しかし、このことを意味する言葉ではありません。
「職を休んでいたもの」とは、体調不良などが原因で休んでいたものを指します。
うつ状態で仕事をすることが困難なため、また病気の回復のためなどで休むことがあります。
そういった人は、元気になるとまたもとの仕事ができるようになり、職場に戻ってきます。
このことを意味する言葉です。
妊娠・出産によって仕事を休む場合もあります。
子どもがある程度成長をすると、保育園に預けるなどして仕事ができる状態になります。
そして、また休む前と同じように働きます。
これもこの言葉が意味するものです。
「復職」の使い方
一旦職から離れていたものが、もとの職に戻ることを指して使用をします。
別の職に就くことには使用しません。
「再就職」とは?
仕事を辞めた後に、また仕事に就くことです。
仕事は生計を維持するために働くことを指します。
辞めた後に就く仕事は、以前と同じものとは限りません。
たとえば、今まで営業をしていた人がこの仕事を辞めて、別の会社で事務仕事をするようになったといったものが、この言葉が意味するものです。
同じ会社の中で、営業だった人が事務職になることがあります。
しかし、これは同じ会社に雇われ続けており、この会社との契約はやめていないので、この言葉が意味するものではありません。
会社に雇われていた人が自営業をすることも、この言葉が意味するものではありません。
就職は会社などに勤務することで、自営業は会社などに勤務していないので、この言葉が意味するものではないのです。
そのため、ビジネスパーソンが仕事を辞めて、田舎に引越してカフェを経営するなどは、この言葉が指すものではありません。
「再就職」の使い方
仕事を辞めて、その後にまた仕事に就くことを指して使用をします。
辞めた後に就く仕事が、前の仕事と違う場合にも使用できます。
「復職」と「再就職」の違い
一旦は仕事から離れるけれど、その後にまた仕事を始めるという意味合いが似ていますが、同じことではありません。
「復職」は一旦離れたけれど、また同じ職に戻ってくることを意味します。
「再就職」は仕事を辞めて、別の会社の仕事に就くことを意味します。
「復職」の例文
・『3か月休んだ後に復職した』
・『復職の相談を受ける』
・『復職することができた』
「再就職」の例文
・『再就職先を探している』
・『再就職の相談をする』
・『再就職を支援する』
まとめ
仕事に関する言葉である点が似ていますが、2つの言葉が指す事柄は異なります。