この記事では、「復命書」と「報告書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「復命書」とは?
復命書とは、ふくめいしょという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を見れば明確な事ですが、命令に従って行った事の経過や結果を命令者に報告するという意味の復命の漢字に、文字を書き記すといった意味がある書の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
だからこそ復命書は、とある命令を受けた時にその命令者にその経過や結果を報せるために作成する書類の事を表すのです。
「復命書」の使い方
復命書は、何らかの命令を受けて実行した上で、その命令を下した人物に向け、経過や結果を報告するために作成する書類を表現する言葉となっています。
例えば上司に調査を命じられて出張した際に、調査結果や調査内容をその上司に報告すべく作成する書類の事を、復命書という言葉を使って表現するのです。
命という言葉が付いている様に、命令される、という点がこの言葉のポイントと言えます。
「報告書」とは?
報告書とは、ほうこくしょという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば理解可能な事ですが、つげてしらせるという意味を持つ報告の文字に、事柄をかきつけたものといった意味を有する書の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため報告書は、報告する事柄を記した文書や書類を示すのです。
「報告書」の使い方
報告書は、特定の事柄を伝えるべく作成される書類を示す言葉として用いられています。
特にビジネス上の業務を行っている際に、何らかのトラブルや結果といった会社や上司に報告すべき事柄が起きた際に、報せるための書類を作成する事になるのです。
この様な形で報告する事を目的にして作成される書類や文書の事を、報告書という言葉を使用して表現しています。
「復命書」と「報告書」の違い
復命書と報告書の文字表記を比べれば直ぐに、最初の2文字が復命と報告という使われている漢字の違いに気付く事が可能です。
所が3文字目は同じ書の漢字が使用されており、どちらもビジネスシーンで使われる事が多い言葉同士であるため、きちんと意味を把握しないとごっちゃになる恐れはあると言えます。
ただし復命書は、上司に調査等の命令を受けた上で、命令を下した上司にその命令を遂行した経過や結果を報せるために作成する書類を意味するのです。
一方の報告書は、会社や上司に報告すべきと判断した事柄を記した文書等に用いられる言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は共に、3文字目に書の文字が使用されており、ビジネスシーンで作成される書類を示す言葉同士です。
もっとも最初の2文字が復命と報告という文字の違いがあるため、それぞれが表現する意味には相違点が生じています。
ちなみに復命書は、上司に調査や打ち合わせ等を命令された上でそれを実行し、その経過や結果を命令した上司に報告すべく作成される書類という意味で使用される言葉です。
対する報告書は、会社や上司に報告すべき事態が生じた際に、その報告すべき内容を記した文書等を示します。
