世界中には、様々国々があります。
その国々の位置づけともなる「先進国」と「発展途上国」という言葉には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「先進国」と「発展途上国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先進国」とは?
「先進国」とは、先へと進んでいる国。
つまり、経済的な発展は既に完了しており、世界中の中でも先へ進んでいる国を指します。
何がどの程度、先へと進んでいれば「先進国」なのかという定義はありません。
社会科などで習う以上、明確な定義があるように思えますが、実際には「先進国」を決める定義は存在しません。
経済面や産業面、文化面といった人間が豊かに暮らしていくために必要な発展が既に完了している国が「先進国」となります。
先進国は、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、スペイン、スイスなど限られた国のみとなります。
「発展途上国」とは?
「発展途上国」とは、発展がまだ途中段階の国。
つまり、経済や産業が、まだ、完全に発展していない国を指す言葉です。
経済面をはじめ、産業面などにおいて、「先進国」の手助けを必要としている国も多く、自国だけですべてを補うことができない国が「発展途上国」の中には多くあります。
例えば、インドやインドネシア、スリランカ、バングラデシュ、ケニアなど、世界中には、数多くの「発展途上国」が存在します。
「先進国」と「発展途上国」の違い
では、「先進国」と「発展途上国」の違いを様々な角度で比較していきます。
大前提として、「先進国」の定義は、経済と産業が十分に発展していること。
また、国民一人当たりの所得が高いこと。
それに対し、「発展途上国」の定義は、経済と産業が発展途上であること。
また、国民一人当たりの所得が低いこと。
これらの違いが大前提としてあります。
そのうえで、失業率や貧困率で比較した場合、「先進国」は低く、「発展途上国」は高い。
乳児の死亡率は、「先進国」は低く、「発展途上国」は高い。
などといった違いがあります。
「先進国」においては、インフラ整備は整った状態であるため、安全で健康的な暮らしを送ることが可能ですが、「発展途上国」の場合、インフラ整備が整っていないため、乳児の死亡率などが高くなってしまいます。
そして、何かを行いたい、開発したいという際には、「発展途上国」は基本的に「先進国」に頼り行うといった違いがあります。
世界での立場関係で言えば、「先進国」は頼られる側。
「発展途上国」は頼る側。
といったものとなります。
まとめ
世界中には、まだまだ、たくさんの「発展途上国」があります。
その「発展途上国」を助けることができるのは「先進国」のみ。
「先進国」は、「発展途上国」を助けていくといった大きな役割も担っています。
明確な基準はありませんが、インフラ整備などを見れば、どの国が「先進国」なのか。
どの国が「発展途上国」なのか。
ある程度わかります。