この記事では、「喚く」と「怒鳴る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喚く」とは?
「喚く」の意味は以下の通りです。
1つ目は「大声を出して騒ぐこと」という意味で、どの様な感情が含まれているかは関係なく、大声を出すことそのもののことです。
2つ目は「大声で訳の分からないことを言う」という意味で、酒に酔うなど正常な意識がない状態で大声を出し、意味の通らないことをひたすら言うことです。
3つ目は「泣いて叫ぶ」という意味で、子供などが思い通りにならない時に、泣きながら自分の主張を通そうとすることです。
上記に共通するのは「大声を出す」という意味です。
「わ」は「わあ」という擬声語、「めく」は「その状態になる」という意味の接尾語、「わめく」で「わあと叫ぶ状態になること」です。
「喚く」の使い方
「喚く」は「大声を出して騒ぐこと」「大声で訳の分からないことを言う」「泣いて叫ぶ」という意味で使われます。
動詞として「喚く・喚いた」「喚き散らす」などと使われたり、副詞として「喚いて走る」などと使われたりします。
基本的に、大声を出して騒ぐ動作自体を表し、どの様な感情が含まれているかは文章で補足して使われる言葉です。
「怒鳴る」とは?
「怒鳴る」の意味は以下の通りです。
1つ目は「大きな声を出して荒々しく人を呼びつけること」という意味で、相手に声が届かないと判断して大きな声を出して呼ぶことです。
2つ目は「大声でしかりつける」という意味で、相手に対して怒って大声を出すことです。
3つ目は「大声で怒りを表す」という意味で、相手に関係なく大声を出して怒りを表現することです。
上記に共通するのは「荒々しく大声を出す」という意味です。
「怒鳴る」の使い方
「怒鳴る」は「大きな声を出して荒々しく人を呼びつけること」「大声でしかりつける」「大声で怒りを表す」という意味で使われます。
動詞として「怒鳴る・怒鳴った」「怒鳴りつける」などと使われたり、副詞として「怒鳴って脅す」などと使われます。
基本的に、荒々しく大声を出して怒りを表現することに使われる言葉です。
「喚く」と「怒鳴る」の違い
「喚く」は「大声を出して騒ぐこと」という意味です。
「怒鳴る」は「荒々しく大声を出して怒りを表現すること」という意味です。
「喚く」の例文
・『子供が道端でむずかりって泣き喚く』
・『泣こうが喚こうがそうするしかない』
・『夜中に酔っ払いが路上で喚く』
・『思い通りにならずに周囲に喚き散らす』
「怒鳴る」の例文
・『居酒屋で店員が中々来ない為に大声で怒鳴る』
・『子供が言うことを聞かないので思わず怒鳴る』
・『部長は機嫌が悪いとすぐに怒鳴る』
・『お店で起こった客が怒鳴り散らす』
まとめ
今回は「喚く」と「怒鳴る」について紹介しました。
「喚く」は「大声を出すこと」、「怒鳴る」が「怒って大声を出すこと」と覚えておきましょう。