この記事では、「ジリ貧」と「貧乏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジリ貧」とは?
ジリジリと貧しくなるの略語とされ、第一次世界大戦中の不況のため次第に業績が悪化していく企業を指して使われた言葉となっています。
現在では株価や為替レートが少しずつ下がっていく事も指し、この場合は資産が目減りしてしまっているとみなして良いでしょう。
貧しいという意味合いが広めに取られており、金銭的な意味ではないケースでも使われており、段々と立場が弱くなっていく、段々と手駒がなくなっていく、手段が減っていくなどの状態も指して使われています。
「ジリ貧の政党」という言葉では金銭的な貧しさと言うよりは立場的な弱さ、手段のなさを指す言葉となります。
ジリ貧はポジティブな意味合いで使われることは一切なく、ジリジリと貧しくなっていくという状況を説明する目的から、少なくとも3ヶ月程度の経過に対して使う言葉と言えるでしょう。
なお、リーマンショックのような急激な出来事によって貧しくなってしまう、組織から主力メンバーが急にいなくなって立場が弱ってしまうことなどはジリ貧とは言いません。
ドカッと貧しくなることからどか貧という言葉が当てはまりますがどか貧自体あまり使われている言葉とは言えません。
ただし、ジリ貧状態に加えてどか貧になる出来事が起こることはありえます。
「貧乏」とは?
収入、資産、財産が少なくて生活が苦しいことを指す言葉で、貧困と呼ばれるほどまでには生活が困窮していないという状態を指すという見方もあります。
経済観念があるもの全てが貧乏になる可能性があるため、個人だけでなく企業、国も貧乏になってしまうことがあります。
日本も全世界平均で見れば貧乏ではありませんが、先進国で見ると厳しく、過去の日本と比較すると貧乏という立ち位置になっています。
国の経済状況と物価により貧乏と呼べる状況は変わってくるという面もある言葉ですが、一定の判断は可能とも言えるでしょう。
貧乏に関しては経過や経緯は含まれていない言葉で、給料日前までは貧乏暮らしという言い方も可能です。
貧乏の対義語は裕福、富裕などとなっています。
「ジリ貧」と「貧乏」の違い
「ジリ貧」と「貧乏」の違いを、分かりやすく解説します。
貧乏という言葉は金銭の収入が少なく、生活が苦しくなっていることを指す言葉で、ジリ貧はジリジリと貧乏になっていくという略語になっています。
貧乏になる経過のひとつがジリ貧ということが出来るでしょう。
ジリ貧は原因はあっても事故など突発的なものではありません。
また、貧乏と違いジリ貧は立場がなくなっていくことや手段がなくなっていくことなど金銭的ではない立場の厳しさも含まれています。
まとめ
ジリ貧と貧乏は貧乏という言葉が元とはなっていますが、ジリ貧の意味合いは貧乏よりも広くなっていると言えます。
とは言うもののともにネガティブな意味の言葉であり、克服できることにこしたことはありません。