この記事では、「隅」と「角」の違いを分かりやすく説明していきます。
「隅」とは?
「隅」には4つの意味があります。
1つめは、囲まれた一定の範囲の端の尖った部分のことです。
内側から見た場合をいいます。
今家の中にいるとします。
家は4つの壁で囲われている形のことが一般的です。
一つの辺と別のもう一つの辺とが交わるところは尖った形になります。
これを内側から見た場合をこの言葉は意味します。
家の場合だと、この部分にホコリがたまりやすいです。
この部分を掃除する便利な道具がさまざま販売されています。
2つめの意味は、空間の端の方や奥の方のことです。
人の目にあまり触れないようなところを指しています。
机の上のことで説明をします。
机の上には、教科書、ノート、文房具、ゲーム機、ぬいぐるみ、お菓子など、さまざまなものが置かれています。
ここで勉強をしようと思うのですが、ものがあふれていて勉強するスペースがありません。
そこで、机の中央にあるものを机の端の方、邪魔にならないところに押しのけました。
このことを「隅に押しのける」などといいます。
3つめは、隅の折敷の略です。
折敷というのは、檜を薄くはいだもので作った蓋つきの盆のことです。
4つの端の部分を切り取ったものを隅の折敷といいます。
4つめはすみ前髪の略です。
江戸時代、成人になったことを示す儀式を行う前の少年の髪型をいいます。
「隅」の使い方
囲まれた範囲の端の尖った部分を内側から見た場合に使用することが多いです。
「角」とは?
「角」には5つの意味があります。
1つめは、物が作る端の尖った部分のことです。
外側から見た場合をいいます。
四角い柱は4つの辺で構成されています。
一つの辺と別の一つの辺とが交わる部分は尖った形をしています。
こういった尖った部分を外柄から見た場合をいいます。
2つめは、物の端の方です。
囲われた範囲の突き出た部分でそれが物の場合をいいます。
たとえば、本のページの端の尖った部分などのことです。
3つめは道の曲がったところです。
ゆるくカーブを描いているものではなく、T字路などの曲がったところを指しています。
4つめは、人の性格に癖があって滑らかにかかわれないようなところです。
5つめは、刀剣で峰に沿って少し高くなっている部分のことです。
「角」の使い方
物の尖っている部分を指して使うことが多いです。
「隅」と「角」の違い
囲まれた一定の範囲の端の部分という意味が似ていますが、前者は内側から見た場合、後者は外側から見た場合をいいます。
「隅」の例文
・『隅に引っ込んでしまった』
・『頭の隅にとどめる』
・『サッシの隅が掃除しにくい』
・『邪魔にならないように隅に置く』
「角」の例文
・『道の角を曲がる』
・『本の角を折る』
・『角を丸く削る』
・『角にぶつかって痛い』
まとめ
物の端の部分という意味が似ていますが、どこから見たものなのかという点に違いがあります。