この記事では、「迎える」と「出迎える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迎える」とは?
「迎える」には6つの意味があります。
1つめは、人が来るであろうと待つことです。
友達が自宅にやってくることになったとします。
友達がやってくるおおよその時間はわかっています。
もうすぐ来るだろうと心構えをして待っています。
そして、友達が玄関のチャイムを鳴らしたので、ドアを開けました。
こういった行為を意味します。
2つめは、声をかけてこちらに向かってきてもらうです。
来させるといった意味合いになります。
医師によっては往診をしてくれます。
自宅から出られない状態だったので、医師に来てもらうことにしました。
このとき、電話をするなどをして医師に声をかえています。
そして、こちらから向かうのではなく、医師にこちらに向かってきてもらいます。
こういった、向こうから来てもらうことをいいます。
3つめは、誘って来てもらって仲間などに加えるです。
養子が欲しいと思ったとします。
そのとき、養子になってくれそうな人を家族の仲間として加えます。
これを「養子を迎える」といいます。
4つめは、ある時期や段階をすぐ目の前にする、またその時期や段階がやってくるです。
お正月は1年の中の限られた期間です。
この期間がやってくることを「正月を迎える」といいます。
5つめはごきげんをとるです。
6つめは、相手が攻撃してくるのを構えて防ぐです。
攻撃してくるであろうことを予想して、構えて防ぐことをいいます。
「迎える」の使い方
向こうからこちらにやってくるのを待ち受けるといった意味で使用をします。
「出迎える」とは?
自ら出て行って人が来るのを待つことです。
お客さんが我が家にやってくることになったとします。
お客さんは初めて我が家にやってくるので、駅から家までの道がわかりません。
そこで、私が駅まで行ってお客さんを待っていることにしました。
お客さんから我が家に向かってもらうのではなく、我が家の人がお客さんの方に出かけていくのです。
こういった、自らが出て行って待っていることをこの言葉は意味しています。
「出迎える」の使い方
こちらから出て行って待つことという意味で使用をします。
「迎える」と「出迎える」の違い
「出」がついているか、ついていないかによって意味が変わります。
「迎える」は向こうからやってくるのを待つことです。
「出迎える」はこちらから向かって待つことです。
「迎える」の例文
・『新入生を迎える』
・『最終戦を迎える』
・『6回目の誕生日を迎える』
・『旬を迎える』
「出迎える」の例文
・『玄関でご主人様を出迎える犬』
・『来場者を出迎える』
・『万全の準備をして出迎える』
・『出迎える人たちで駅は混雑していた』
まとめ
「出」という漢字がついているか、いないかによって意味が変わり、一方は向こうからくるのを待つこと、もう一方はこちらから向かって待つことを意味しています。