「棉」と「綿」の違いとは?分かりやすく解釈

「棉」と「綿」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「棉」「綿」の違いを分かりやすく説明していきます。

「棉」とは?

「棉」とは?

「棉」には2つの意味があります。

ひとつは、植物の名です。

ワタという植物のことを指しています。

商業用として栽培されていますが、家庭でも栽培することができます。

栽培に適した場所は、日当たりがよく風通しがよい場所です。

酸性土壌を嫌うので、土が酸性に傾いている場合は、苦土石灰を混ぜて中和をします。

鉢に植えている場合も、庭に植えている場合も、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

ただし、若い苗は過湿に弱いので、水のやりすぎには注意をします。

この植物は、7月から11月ころに花を咲かせます。

開花期の夏にはたっぷりの水分を欲しがるので、朝にしっかりと水やりをします。

日中の日が高く昇っている時間帯に水やりをしてしまうと植物の負担になるため、朝の涼しい時間帯に水やりをするようにします。

枝が折れやすいため、台風が発生する時期には支柱を立てます。

「棉」のもう一つの意味は、もめんのことです。

もめんは、ワタという植物の種子の周りに付着している繊維を採取し加工したものです。

衣類や化粧用のコットンなど、さまざまなものに使用されています。

「棉」の使い方

植物のワタや、その植物から採取される繊維を加工したものを指して使用する言葉です。

「綿」とは?

「綿」とは?

「綿」には2つの意味があります。

ひとつは、アオイ科ワタ属の総称です。

夏から秋にかけて花を咲かせ、種子の周りにはふわふわとした繊維が付着をしています。

この繊維を採取・加工をして、人間が利用しています。

エジプト綿、アジア綿などの種類があります。

もう一つの意味は、木綿綿や化学繊維綿などの総称です。

植物から採取したものも、化学的に作ったものも、どちらのことも指しています。

中綿や脱脂綿などに利用されます。

糸にして織ったもののことではなく、ふわふわとした状態のものを指しています。

「綿」の使い方

アオイ科ワタ属を指して使用をしたり、それから採取できるものを指して使用したりします。

「棉」と「綿」の違い

「棉」と「綿」の違い

「棉」は植物の名前のことです。

この植物から採取される繊維も指します。

この漢字は常用漢字表にはないものです。

「綿」はアオイ科ワタ属の植物の総称で、エジプト綿やアジア綿などの種類があります。

また、この植物から採取されて加工をしたものも、この名で呼んでいます。

植物の名としては「棉」、加工をしたものは「綿」という場合が多いです。

「棉」の例文

「棉」の例文

・『棉を栽培する』
・『棉の花を観賞する』
・『棉を自宅に飾る』
・『棉に水やりをする』

「綿」の例文

「綿」の例文

・『綿が中に入っている衣類』
・『天然の綿を使ったコットン』
・『綿を中に詰める』
・『ふわふわとした綿』

まとめ

まとめ

植物の名のことなのか、種子の周りについている繊維を採取・加工した中入れ綿などに使用されるものなのかという点に違いがあります。