この記事では、「輸送」と「運送」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輸送」とは?
直接人の足ではなく、物や人を運ぶことで、長距離運ぶことを指しています。
古くは馬やラクダでの輸送、現在では船、飛行機、鉄道、トラック、バスなどでの輸送、パイプラインのガスの輸送、コンベアによる採石の輸送などとなっており、新しい輸送機関というものは現存する輸送機関の省力化、低環境負荷化、高速化の可能性が高く、全く新しい輸送機関が誕生するという可能性は低いと言えます。
バイク輸送という言葉はバイクに乗って移動するということではなく、東京から青森までバイクを運んでもらうなどと言ったことを指します。
人を輸送する旅客輸送と貨物を輸送する貨物輸送がありますが、その中間的なもので新幹線で地域の海産物を東京に運んで販売すると言ったケースがあります。
鉄道において輸送力を高めるという場合、車両の連結数を増やす、または2階建てにして定員を増やす、本数を増やすという手段があり、複線化なども手段のうちと言えます。
電化に関しては接続の利便性向上と速達化という方向が強いと言えるでしょう。
「運送」とは?
請負業務により貨物や旅客を輸送することを指し、比較的短めの距離を指しています。
人を運ぶ場合バスやタクシーが運送、荷物はトラックによるものを運送と呼んでいます。
物流業界においては運送はほぼトラックで運ぶことと定義されています。
貸切バスの定義は一般貸切旅客自動車運送事業によるものとなっていて、路線バス会社も運送定款という言葉を使っている会社も多く見られます。
なお、タクシーは荷物の運送も行っているケースがコロナウイルス禍以降に見られますが、これも運送ということが出来るでしょう。
バイクで配達することも運送の範囲に入り、出前なども運送ということが出来るでしょう。
「輸送」と「運送」の違い
「輸送」と「運送」の違いを、分かりやすく解説します。
輸送と運送は自分の足ではなく動物や自動車などによってものを運ぶことを指し、パイプラインでガスを遠隔地に運ぶことも輸送と呼びます。
輸送は長距離、運送は短距離という厳密ではないものの定義があります。
(厳密ではないため長距離運送ドライバーの求人などという言葉はあります)物流業界では運送という言葉はトラックで運ぶことを基本にしています。
鉄道は輸送という言葉を中心に使っており、輸送量のデータを出すこともあります。
輸送力は運ぶことが出来る能力で一日から一年などで計測が可能です。
運送はドローンによるものが新たに実験途上にあります。
まとめ
輸送と運送では輸送のほうが距離が長く規模が大きな物と指すことができ、運送は比較的距離が短いものか距離を問わずトラックを使用したものなどの見方もあります。
輸送も運送も旅客輸送と貨物輸送があり、同時に行うケースはわずかに存在しており、新幹線の貨物輸送の検証なども行われています。
