この記事では、「予算額」と「決算額」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予算額」とは?
「予算額」とはこの期間にはこれだけの収入や資金があり、これだけの支出があるだろうと事前に予想した額を指します。
現状の資金や過去の取引などから、その期間に使えるであろう金額がどれくらいか、実際に取引に関して支払うことになるだろう金額がどれくらいかを予想した額が「予算額」です。
どれだけのお金が入ってくるかという収入だけを考えた「予算額」もありますし、逆に支出だけを考えた「予算額」もあります。
支出の予想ができるなら、損失を出さないためにどうにかそれ以上の資金を工面する必要がありますし、お金が入ってくる明確な予定があるなら、その分商売の規模を広げるなどの計画も立てられるでしょう。
これだけの資金があるから、取引を始めとした支払いにこれぐらいのお金を使うと計画を立てて、組織経営の方針を決めたり、実際に経営が上手くいっているかを確認するための数字が「予算額」です。
「決算額」とは?
「決算額」とはその期間中、実際に使えた資金の金額と、支払うことになった金額になります。
経営でどれだけの収入を得ることができたか、経営するにあたって何にどれだけのお金を払うことになったかを総まとめにして、実際どのようにお金が移動し、どれだけの余剰金、あるいは負債ができたのか計算したものが「決算額」です。
収入と支出がセットで計算されることが多いですが、収入だけ出した「決算額」や支出だけ出した「決算額」もあるので、必ずしも収入と支出がセットとは限りません。
その期間中に実際あった収入や支出をまとめたものなので、「決算額」を出すのは必然的にその期間が終わった後になります。
実際にあった収入と支出を計算し、事前の計画や見積もりが上手く行っていたかを確認できる数字が「決算額」です。
「予算額」と「決算額」の違い
「予算額」と「決算額」の違いを、分かりやすく解説します。
ある期間における収入や支出をそれぞれまとめて見積もった金額が「予算額」で、実際にその期間の中で得られた収入や払うことになった支出をまとめた金額が「決算額」です。
「予算額」は事前の計画や予想見積もりでしかないので、実際の収支と差が出る事が多いですが、「決算額」は実際の収支をまとめた金額なので、当然実際にあった収支の数字と差が出ません。
また「予算額」はその期間の前に出しますが、「決算額」はその期間が終わった後や終わる寸前に出すことになります。
まとめ
「予算額」は事前の経営計画とそれに関わるお金であり、「決算額」はその計画で実際に手元にきた、あるいは出ていったお金のまとめと言えます。
「予算額」と「決算額」にどれだけの差があるかで計画の見積もり、あるいは経営がうまく行ったかを可視化できるので、「予算額」を出したなら、その期間が終わる前や終わった後に「決算額」を出し、それを元に「予算額」を決めることも多いでしょう。