マルチエンディングの作品で使われる言葉に「GOOD END」と「TRUE ROUTE」があります。
この2つはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「GOOD END」と「TRUE ROUTE」の違いについて解説します。
「GOOD END」とは?
「GOOD END」とは、「主人公や主だった登場人物が幸せになるような結末」を意味する言葉です。
エンディングが複数用意されている作品を「マルチエンディング」といいます。
マルチエンディングは主にゲームに多く見られるスタイルでプレイヤーの行動や選択次第で作品の結末が大きく変わるのが特徴です。
複数あるエンディングの中でも「主人公たちが幸せになるような好ましい終わり方」を指す言葉が「GOOD END」です。
マルチエンディングの中には主人公が敗北して終わったり悲惨な目にあったりするような好ましくない結末も用意されています。
不幸に終わるエンディングのことを「BAD END」といいますが「GOOD END」は「BAD END」の正反対にあたります。
「幸福なエンディング」を意味する「GOOD END」ですが幸福の種類はいくつもありひとつとは限りません。
ヒロイン候補が複数登場するような恋愛シミュレーションではどのヒロインと結ばれるエンディングであっても「GOOD END」扱いになることが多く、誰とも結ばれることなく終わる「BAD END」とは明確に区別されています。
エンディングを幾つかに分類し幸せなものを「GOOD END」、不幸なものを「BAD END」、幸せでも不幸でもない普通の終わり方を「NORMAL END」と区別することもあります。
「GOOD END」の使い方
・『プレイしていたゲームがGOOD ENDで終わった』
・『GOOD ENDを見るために何回もプレイする』
・『GOOD ENDにしては主人公の扱いが微妙だ』
・『マルチエンディングの中でGOOD ENDはひとつしかない』
「TRUE ROUTE」とは?
「TRUE ROUTE」とは、「物語の中で正史扱いとなる結末」を意味する言葉です。
マルチエンディング作品には複数の結末が用意されていますが、複数あるエンディングのうち「製作者が正しい結末として用意したエンディング」が「TRUE ROUTE」です。
「TRUE ROUTE」を日本語に訳すと「正しい道」になりますが、物語上の出来事として正しい歴史として認められ正史扱いになる結末を「TRUE ROUTE」と表現します。
あくまでも物語として正しいルートなので必ずしも主人公が幸せになるとは限りません。
主人公が敗北したり主要キャラが死亡したりするようなエンディングであっても製作者が物語として正しい出来事であると認めていれば「TRUE ROUTE」になります。
「TRUE ROUTE」の使い方
・『主人公の敗北で終わるのがTRUE ROUTEである』
・『TRUE ROUTEの後味が悪い』
・『何周もプレイしてやっとTRUE ROUTEにたどり着いた』
・『TRUE ROUTEで初めて物語の真相が明らかになる』
「GOOD END」と「TRUE ROUTE」の違い
「GOOD END」と「TRUE ROUTE」の違いは「続編での扱い」です。
「GOOD END」は幸せな終わり方を迎えるエンディングを指す言葉です。
複数意されているエンディングのうちのひとつであり続編ではなかったことにされることもあります。
「TRUE ROUTE」は物語として正しい結末であり続編では「TRUE ROUTE」で起こった出来事が正しい史実として続きが描かれます。
まとめ
「GOOD END」と「TRUE ROUTE」はどちらもエンディングの種類を指す言葉ですが意味合いは大きく異なります。
好みや良し悪しではなく製作者側の扱いによって決まるものなので混同しないよう注意しましょう。