この記事では、「カヌー」と「ラフティング」の意味や例文、違いを分かりやすく説明していきます。
「カヌー」とは?
先端に向かって細くなる「カヌー」は、基本一人で乗るものであり、両手で持ったパドルを左右上下に振るように漕ぐことで前に進むのが特徴的です。
川の流れに乗りながらゴールを目指して前に進みますが、ときに岩を避けたり、渦の中に巻き込まれないなど数々の障害を乗り越えていきます。
元々はアラワク族のインディアンが川で魚漁したり、レースなどしてその強さを競うために使われていたものでしたが、当時は何人も乗る大型の小舟を「カヌー」と呼んでいました。
「ラフティング」とは?
6人から8人が乗れる大きなゴムボードで、それぞれ手に持ったパドルで水をかき分けながら前に進むのが「ラフィティング」と言います。
みんなで声かけながら力を合わせて川の流れに沿って前に進む乗り物です。
語源の由来は“raft”(ラフト)と書き、「いかだ」という意味となり、激流を水しぶきあげながらどんどん進む快感を肌で感じるのも楽しいところです。
ウェットスーツを着た上にライフジャケットを着用するため防水と安全対策もなされていますので、安心して乗れるのも魅力的なところです。
「カヌー」と「ラフティング」の違い
「カヌー」と「ラフティング」の違いを、分かりやすく解説します。
本来であればオープンデッキタイプを指す乗り物でしたが、最近は両足をすっぽりと入れる形状を「カヌー」と言います。
形状は長細く、1人乗りが主流になっており、素材はグラスファイバーやポリエチレン製で軽いのに頑丈で硬く、川を進みやすく改良されています。
スポーツ競技として選ばれているだけではなく、ゆっくりと進みながら自然を楽しむ乗り物です。
一方の「ラフティング」は6人から8人が一度に乗れる乗り物であり、素材はビニールでできており、数人で力を合わせて前に進んでいきます。
自然を楽しみつつ、みんなで一致団結して前に進むという違いがあります。
「カヌー」の例文
・『カナディアン・カヌーは獣骨を使ったり、木を使って組み立てられた骨組みには獣皮を張っていた』
・『日本でも北海道に住むアイヌ人が独自に作ったカヌーで湖や沼に乗って漁していた』
当時は獣の骨や皮をうまく使い、頑丈で沈まない「カヌー」を作って余すことなく利用していました。
日本では北海道に住んでいた原住民が大木を倒したら刳り貫いて人が乗れるようにしてた「チプ」を採用していました。
マダガスカル島や東南アジア、メラネシアなど様々な場所で作られており、漁や向こう側へ渡るときに使われています。
「ラフティング」の例文
・『1980年代頃から流行りだしたラフィティングには乗船ガイドが操船するので安心だ』
・『乗る前に安全講習を受けた後、自然を楽しみながら力を合わせてラフィティングを楽しむ』
日本では40年ほど前から「ラフティング」が流行りだし、今では日本各地で家族と一緒に楽しめる乗り物として人気になりました。
乗る前にはパドルの漕ぎ方や乗り方、落ちたときの対処法などもしっかり習うので安心して乗れるわけです。
まとめ
どちらも川で乗れる乗り物であり、自然を満喫できるところは同じですが、「カヌー」は一人で好きな速さで前に進みながら自分の腕を磨けますし、自由度が高いところが人気です。
「ラフティング」は数人でゴールを目指し、協力しながら楽しく突き進める乗り物になります。