体がむずむずしたことがある人は多いでしょう。
その場合、「かゆい」と言いますか、それとも「くすぐったい」と言いますか。
この記事では、「かゆい」と「くすぐったい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「かゆい」とは?
皮膚がむずむずして、かきたいような感じです。
「くすぐったい」とは?
くすぐられるなど、刺激を受けてむずむずすることです。
こそばゆいとも言います。
また、きまりが悪く、照れくさいときにも使います。
「かゆい」と「くすぐったい」の違い
「かゆい」と「くすぐったい」の違いを、分かりやすく解説します。
「かゆい」と「くすぐったい」は、両方とも体に何か刺激を受けて皮膚がむずむずするという意味であり、中国語では同じ言葉で表現し、違いはないようです。
しかし、日本では刺激を受けた原因やむずむずする持続性で使い分けています。
「かゆい」は、虫に刺されたり、動物や花粉などのアレルギーの発症であったり、むずむずすることが持続するときに使います。
「くすぐったい」は、他人に体を指で触られるなど、皮膚に直接軽い刺激を与えられ、じっとしていられなかったり、笑いだしたりする感覚です。
持続性はなく、皮膚への刺激がなくなれば、すぐに症状が治まります。
また、照れくさいときなど、皮膚がむずむずするというより、落ち着かないようなときにも使うことがあります。
「かゆい」の例文
「かゆい」の例文を紹介していきます。
・『私は花粉症のため、春になると目がかゆくなります』
花粉症とは、花粉によって粘膜が刺激されて起こるアレルギーです。
結膜炎になってしまい、薬を飲んでかゆみを抑える人もいます。
・『虫に刺されてかゆいところは、あまりかきむしらない方がいいですよ』
かゆいところは指で引っかきたくなりますが、より症状がひどくなってしまうため、かゆみ止めの薬を塗ったり冷やしたりする方がいいでしょう。
・『彼は本当に親切で、かゆい所に手が届くサービスをしてくれました』
かゆい所に手が届くとは、ことわざであり、細かな点まで気が付いて配慮が行き届くという意味です。
あくまでことわざであり、「かゆい」という言葉に細かいという意味はありません。
「くすぐったい」の例文
「くすぐったい」の例文を紹介していきます。
・『私は耳を少しでも触られるのが苦手で、すぐくすぐったいと感じてしまいます』
くすぐったいと感じる場所は人それぞれであり、あまりくすぐったいと思うことが少ない人もいます。
・『あなたの犬がほっぺを執拗に舐めてきて、とてもくすぐったかったです』
くすぐられると、初めは笑い転げて楽しい雰囲気ですが、なかなか終わらないと苦しくなってきます。
・『彼女がみんなの前でとても褒めてくれて、私はくすぐったい気持ちになりました』
褒められて嬉しいけれど、大勢の人に注目され、称賛されて、状況に慣れずにそわそわしてしまうことがあります。
そのようなときに「くすぐったい」が使えるでしょう。
まとめ
「かゆい」と「くすぐったい」は体に刺激があり、むずむずする感覚のことですが、そうなった原因や持続性が違います。
「かゆい」は虫刺されやアレルギーが原因で、症状の持続性も長く薬も必要ですが、「くすぐったい」は皮膚に直接軽い刺激を与えられることが原因で、刺激がなくなれば、症状に持続性はありません。
「かゆい」も「くすぐったい」も長時間は耐えられず、何にも集中できません。
早期解決できるように工夫しましょう。