「かに玉」と「天津飯」の違いとは?分かりやすく解釈

「かに玉」と「天津飯」の違い食べ物・飲み物

「かに玉」「天津飯」はどちらも玉子を使って作られる人気の中華料理ですが具体的にはどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「かに玉」「天津飯」の違いについて解説します。

「かに玉」とは?

「かに玉」とは?

「かに玉」とは、「かにをメインの具材に使った玉子をふわふわに焼き上げて作る中華料理」を意味する言葉です。

「かに玉」は中華料理の人気ランキング上位に位置する日本人にとってなじみ深いメニューです。

一言で言うなら「中華風かに入りオムレツ」とでもいうべき「かに玉」ですがれっきとした中国発祥の料理であり元々は「芙蓉蟹(フーヨーハイ)」という名前でした。

かにのほぐし身とネギなどの野菜を玉子でとじ柔らかくフワフワに焼き上げる芙蓉蟹は卵の黄身を使わず白身だけで作られる料理で、玉子の白身が蓮の花が咲いた様子に似ていることから蓮の花を意味する「芙蓉」の名前が付けられたとされているこの料理が日本に伝わり全卵で作られるようにアレンジされて誕生したのが「かに玉」です。

現在では高級料理店から町中華までどこの店にもあるほど浸透している中華の定番メニューとして愛されています。

「かに玉」の使い方

・『中華料理店でかに玉を注文する』
・『強火で一気に焼きあげるのがふわふわのかに玉を作るコツだ』
・『プロの作るかに玉は驚くほど柔らかい』
・『冷めてしまったらかに玉の美味しさが半減してしまう』

「天津飯」とは?

「天津飯」とは?

「天津飯」とは、「ふわふわに焼き上げた玉子をご飯の上に乗せ味付けされたあんをかけて作る中華料理」を意味する言葉です。

「天津」という中国の地名がつけられていますが「天津飯」は中国には存在しない日本オリジナルの中華料理です。

現在日本で広まっている中華料理の中には日本で誕生したものがいくつもありますが「天津飯」も日本発祥の中華料理です。

「天津飯」の発祥は定かではありませんが約100年前に浅草の料理店で誕生したとされています。

忙しい客からすぐに食べられる料理を作って欲しいとリクエストされた料理人が日本人にはなじみ深い玉子丼をヒントに作ったのが始まりとされ、食べやすさと美味しさからあっという間に大評判になり数年後には日本全国に広まったと伝えられています。

「天津飯」はとろりとかかった味つけあんが特徴ですが、関東は甘酢あん、関西は醤油あんや塩あんと地域によって味つけが異なり同じ料理でありながらまったく違う味わいが楽しめます。

「天津飯」の使い方

・『天津飯の大盛りを注文する』
・『甘酢あんの天津飯をはじめてみたときはとても驚いた』
・『安くて美味しい天津飯は庶民の味方である』
・『冷めないうちに天津飯を食べる』

「かに玉」と「天津飯」の違い

「かに玉」と「天津飯」の違い

「かに玉」「天津飯」の違いは「ご飯の有無」です。

かになどの具材を玉子でとじふわふわに焼き上げた料理が「かに玉」「かに玉」をご飯に乗せ味つけあんをかけた料理が「天津飯」です。

「天津飯」の具材にはかにが使われていないこともありますが「かに玉」はかにが必須です。

まとめ

まとめ

「かに玉」「天津飯」の違いは実際に注文してみれば一目瞭然です。

おかずとご飯という違いもあるので腹具合に合わせてどちらを注文するか決めましょう。