この記事では、「ムエタイ」と「キックボクシング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ムエタイ」とは?

タイ式キックボクシングとも言われますが、ムエタイのほうが先であり400年もの歴史がある格闘技です。
立ち技がメインの打撃系格闘技で首相撲(クリンチ)が認められていることが特徴的です。
採点競技でもあり、パンチは採点に含まれず、技の美しさも採点基準となりえます。
一撃のダメージが非常に大きい肘打ちの使用が認められていることも大きな特徴と言えます。
タイ発祥の格闘技ですが、日本でも大会自体は行われています。
ただし、日本においてムエタイのみの興行は行われていません。
また、日本ではキックボクシングジムのほうが多いこともあり、総合格闘技の大会に出場する日本人ムエタイ選手はいません。
背景にタイで習得が必要というハードルの高さがあると言え、さらに総合格闘技ルールで肘打ちの使用は認められていないケースが多く、ムエタイのアドバンテージを活かしきれないという側面もあります。
「キックボクシング」とは?

ムエタイをもとに日本で作られたパンチ、キックの両方を使う打撃系の格闘技です。
採点またはノックアウトによって決着する競技で、パンチ、キック両方が採点基準となり、重い攻撃では得点が高くなります。
テクニックも求められますが、ムエタイほどの技の美しさまでには重視されていません。
試合としてはパンチ・キックの両方が頻繁に繰り出されるものとなっています。
ムエタイをベースにした格闘技なのでキックボクシングにおいては肘打ちの使用が可能です。
総合格闘技などになると肘打ちの使用はできないケースもあります。
投げ技や絞め技は使用不可能です。
別の格闘技シュートボクシングは投げ技が使用可能です。
キックボクシングは日本で作られた格闘技であるためジムも多く存在しており、プロのキックボクサーも存在し、興行も行われています。
なお、総合格闘技などにキックボクサー選手が出場するケースもあります。
「ムエタイ」と「キックボクシング」の違い

「ムエタイ」と「キックボクシング」の違いを、分かりやすく解説します。
ムエタイはタイ発祥の打撃系格闘技で、それをベースに日本で作られたものがキックボクシングとなっています。
ムエタイは日本では興行までは行われておらず、キックボクシングは興行が行われています。
プロの概念はムエタイはタイにおいてはありますが、日本ではプロの格闘家としてのムエタイ選手という枠になります。
ムエタイとキックボクシングは採点が異なり、パンチは採点にならないのがムエタイ、採点になるのがキックボクシングのため、試合展開が大きく異なります。
ともに肘打ちの使用が可能です。
まとめ

ムエタイをベースに日本で作られたものがキックボクシングであるため、スタイル自体は近いものがありますが、パンチの採点の有無で試合展開はかなり異なった物となります。
普及率に関しては日本においてはキックボクシングのほうが広いと言えるでしょう。