この記事では、「わかめ」と「こんぶ」の意味や例文、違いを分かりやすく説明していきます。
「わかめ」とは?
日本では味噌汁や酢の物などにして食べられている食材であり、コンブ芽チガイソ科に属する海藻が「わかめ」です。
日本海側で採られる海藻であり、海の中に生育しているもので成長すれば2メートルにもなり、主軸から伸びる葉状部は左右に広がって大きくなっていきます。
羽状が避けていき、葉の基部は厚みを増したところで縮まり、折れて重なり、生殖細胞が密集する部分となります。
「わかめ」は胞子体であり、世代交代するものとしても知られています。
現在では養殖に力を入れており、岩手県大船渡市で盛んに旨みの詰まった「わかめ」が採れることで有名となっていて関東に多く出荷しています。
「こんぶ」とは?
オクロ植物渇藻網コンプ目に属する「こんぶ」は、海の中に生息する葉の中でも長細いもので、食用に適している海藻をこのように呼びます。
日本では北海道沿岸の利尻昆布と三陸海岸で採れる海藻は寒流の親潮海域でよく育ちます。
胞子を増殖させることでその数を増やし、海中を泳いで広範囲に着生して育ち、その後は微小な雄と雌の配偶体を作り、それぞれ精子と卵となって受精して卵になることで「こんぶ」になります。
栄養素としては乾物にしたとき100gあたり36. 5gの食物繊維と29. 1gの不溶性植物繊維を含むほど繊維質を含む海藻です。
「わかめ」と「こんぶ」の違い
「わかめ」と「こんぶ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも海の中で生殖する海藻ですが、「わかめ」は旨み成分があまりないので調味料で味付けしないと美味しく食べられません。
栄養価も低いですが、アルギン酸が豊富に含まれています。
一方の「こんぶ」はグルタミン酸が多く含まれているためうまみ成分がたっぷり含まれているだけではなく、カルシウムやヨウ素、たんぱく質など様々な栄養素を含むという違いがあります。
「わかめ」の例文
・『地形や潮の流れがわかめの作りに適している三陸海岸では養殖が盛んだ』
・『縄文時代からわかめが食べられている痕跡が見つかった』
関東では、三陸海岸で採れた「わかめ」がたっぷり入ったパックがスーパーでよく売られていますが、地形や潮の流れがちょうど旨みを含み、肉厚なものが作れることで人気があります。
日本では縄文時代から「わかめ」が頻繁に食べられていたという痕跡が遺跡から見つかっており、その後は朝廷の献上品としても選ばれています。
「こんぶ」の例文
・『こんぶの収穫は、箱メガネで海中を見ながら竿を入れてねじり取る』
・『日本のこんぶのほとんどが北海道の天然物で、干した後は専用の蔵で1年から10年ほど干す』
日本で売られている「こんぶ」のほとんどが北海道の海の天然物であり、海での「こんぶ漁」は小舟から箱メガネで海中を見ながら大きく成長したものを見つけて、先が二股になった竿を入れてねじるように切り取り、収穫したものは小石の上に敷いて天日で干して乾燥させますが、それからさらに専用の蔵で1年~3年、5年~10年と熟成させます。
まとめ
栄養素はほとんどありませんが、柚子味噌和えや甘酢であればちょっとした小鉢料理になる「わかめ」は味噌汁の具として使えます。
「こんぶ」は味噌汁のダシやおでん、煮物の裏方としても使えますし、昆布巻きやニシン巻きなどにしておせち料理にもなるなど、どちらも和食料理には欠かせない海藻です。