「粗品」と「寸志」の違いとは?分かりやすく解釈

「粗品」と「寸志」の違い言葉・カタカナ語・言語

相手に贈り物をする時の言葉の中で、「粗品」「寸志」があります。

この記事では、「粗品」「寸志」の違いを分かりやすく説明していきます。

「粗品」とは?

「粗品」とは?

「粗品(そしな)」とは、「粗末な品物」と言う意味で、相手に物を贈る時の謙遜した言い方です。

「粗品」と似た意味を持つ言葉としては、「そひん」「心ばかりの品」、あるいは「ささやかなもの」などが挙げられます。

「粗品」は主に企業が商用目的で利用し、贈る物はタオルや筆記用具などの生活用品や消耗品が多いようです。

「寸志」とは?

「寸志」とは?

「寸志(すんし)」とは、わずかな志と言う意味があります。

心ばかりの贈り物(品物)や、贈るお金のことで、目上の人へは使わない言葉です。

「寸志」と関連した言葉をいくつか挙げてみます。

「お中元(おちゅうげん)」は新暦の7月15日、または8月15日に行われる「中元」という行事があり、この時にお世話になった人へ贈る品物のことを言います。

「お歳暮(おせいぼ)」は年の暮れの歳暮の時期(12月)に、今年一年お世話になった気持ちを込めて、贈る品物のことを指しています。

「ご厚志(ごこうし)」とは、手厚い志と言う意味で、ビジネス上では忘新年会や歓送迎会などで、上司や主賓などから幹事へ贈られる品物やお金のことを意味しています。

「ご芳志(ごほうし)」「ご厚志」と同じような意味を持ちますが、「ご芳志」の方が改まった表現になります。

「お餞別(おせんべつ)」は旅行、引っ越し、または退職などで別れる人に対して贈られる品物やお金のことを表します。

「粗品」と「寸志」の違い

「粗品」と「寸志」の違い

「粗品」「寸志」の違いを、分かりやすく解説します。

「粗品」とは、相手に物を贈る時の謙遜した言い方です。

一方、「寸志」は心ばかりの贈り物(品物)や、贈るお金のことを言います。

「粗品」は品物のみですが、「寸志」は品物だけではなく、お金も含まれる点が異なります。

まとめ

まとめ

贈る物や贈る相手によって、その呼び方はさまざまですし、違いがあります。

相手に何かを贈る時は失礼のないように、不明な点があれば、あらかじめ調べてから行うようにしたいものです。

特に「寸志」のように、目上の人には使わない言葉もあるので注意が必要です。

また、ビジネスシーンで使われる言葉もあり、その時々で最適な言葉を使うようにしたいものです。

そのためにも、分からない時は調べたり、知っている人に聞いたりすると良いでしょう。

普段の生活の中で、もっともよく目にする贈り物の言葉が「粗品」かもしれません。

「粗品」にはそれほど高価なものはなく、普段利用できる消耗品が多いようです。

「粗品」をいただく方も、それほど負担にならない程度の物なので、その点も受け取りやすいかもしれません。

お世話になっている人への贈り物は、贈る人から贈られる人への感謝の気持ちなどが込められています。

良好な人間関係を築いていくためにも、贈られた人は品物やお金と一緒に、相手の気持ちも快く受け取り、お礼の言葉はできるだけ早く伝えるようにしたいものです。