この記事では、「適正解」と「最適解」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た言葉を、区別していきましょう。
「適正解」とは?
適正解というのは、自分にとっての最適な答えのこと。
ベターだと思える答えをあらわします。
条件がぴったり当てはまる考え、やり方を適正解とよんでいます。
もともと適正解というのは「適正な解像度」という印刷用語から生まれた言葉です。
印刷物をプリントするとき、紙質やプリンターの性能にあわせた、ベストな解像度をえらぶ必要があります。
解像度は高すぎても低すぎてもいけないので、うまいバランスを見極めていくこと、その場にあった正解を導き出していくことを適正解というようになりました。
その場の状況や変化に応じて、見つけ出していく「自分の答え」が適正解です。
「最適解」とは?
最適解とはいくつかある選択肢のうち、ベストな回答のこと。
残された手順のうち、ナンバーワンの答えが最適解になります。
また数学の関数にまつわる分野で、最小と最大の点を最適解と呼ぶこともあります。
よくよく見ると最適解には「最適」という熟語がふくまれています。
最適には「色々と見比べたとき、もっとも優れている答え」という訳があります。
それぞれの選択肢を天秤にかけて、1番有利だと思う結果が最適解です。
じっくり検討した上での「納得のいく結論」が最適解になります。
「適正解」と「最適解」の違い
どちらも見た目が良く似ているので、とても紛らわしいです。
「適正解」と「最適解」の違いを、分かりやすく解説します。
・辞書に載っているのは「最適解」
「適正解」と「最適解」は、同じような漢字が使われている三文字用語です。
ただ辞書を引いたとき、掲載されているのは「最適解」。
適正解は辞書には載ってない、ネットスラングになります。
そのため論文やビジネス文書など、公の文書に書くときは「適正解」よりも「最適解」が無難です。
ちなみに最適解はアルゴリズムなど、理科や数学の世界でも用いられています。
アルゴリズムというのは、解き方のこと。
ある問題が出されたとき、どのような思考回路を使うのか考えたものです。
アルゴリズムは新しいプログラムを作る際にも応用されています。
このときの最適な解き方、そして答えが最適解になります。
最適解には「いくつかの手段のうち、もっとも効率的なパターン」を示したものです。
最適解が分かるようになると、日常の色々な物事を短時間で論理的にこなせるようになります。
まとめ
「適正解」と「最適解」の違いを分かりやすくお伝えしました。
適正解は自分にとって、ベターな答えのこと。
ネットスラングのひとつです。
そして最適解は辞書に載っている言葉で、プログラミングや数学の世界でも使われています。
いくつかの手段のうち、もっともベストな答えという意味があります。
「適正解」はSNSで使えるカジュアルな言葉、「最適解」はビジネス文書でも書ける、きちんと感のある用語です。