皆さんは社会に役立つようなことをされているでしょうか?
そのことを「社会に貢献する」や「社会に寄与する」という言い方で表してします。
では、これら「貢献」と「寄与」には、どのような意味があり、それぞれの言葉の解釈には相違点はあるのでしょうか?
ここでは、この2つの言葉にフォーカスしていくことにします。
「貢献」の意味や使い方
「貢献」は「こうけん」という読み方をする言葉で、「何かのために力を尽くしすこと」という意味があります。
使い方としては、「経済発展に貢献した人々」というような言い回しがされています。
「寄与」の意味や使い方
「寄与」は「きよ」という読み方になり「社会や人のために力を尽くして役立つこと」、「役に立つことを行うこと」という意味を持っています。
「寄与」はビジネスの場面などで多く用いられている言葉で、「経済の多大な発展に寄与する」といったような形でよく使われていますので、身近な場面で使われるため、何度かは耳にしたり、使ったりしたことがあるという人も多いと思います。
「貢献」と「寄与」の違い
では、「貢献」と「寄与」は、どのような違いがあるのでしょうか?
「寄与」は「社会や人にとって役に立つことを行う」を意味している言葉となっています。
使われている文字からも、元々は「贈る」や「与える」という意味を示しており、それが転じて「役に立つことを行う」という解釈になりました。
これは「自分の行動で社会に何らかの価値を与えること」と理解することができます。
一方の「貢献」も「物事や社会のために役立つように力を尽くすこと」という意味がありますが、この言葉は「貢物を捧げる」という意味が転じたものです。
このことから、「寄与」は「何かしらの価値を与えるうもの」であり、「貢献」は「力を尽くした上で結果を出す」という理解になります。
「貢献」を使った例文と意味を解釈
「コスト削減に貢献したことで、会社が長年続いてきた赤字から脱却することができた」
赤字が続く企業では、何とかそのジレンマから脱却するために数々の努力が行われます。
社員達のコスト削減の活動により、黒字転換したような時に例文が使われています。
「寄与」を使った例文と意味を解釈
「教育は世界平和に大きく寄与するものだ」
教育といっても、様々な教育があります。
日本では義務教育から始まり高等教育に続いて行きますが、その他にも社員教育や道徳教育もあります。
そして、世界平和に寄与する教育もあるのです。
まとめ
「貢献」と「寄与」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、それぞれの言葉の解釈には微妙な違いがあります。
何気なく使っている場合、その違いを深く考えることはあまりないのですが、これをきっかけにして、その使い方も今一度おさらいしてみてください。
そうすると今まで見えてこなかった間違った使い方が、正しい形で使えるようになります。