「近辺」と「付近」の違いとは?分かりやすく解釈

「近辺」と「付近」の違い言葉・カタカナ語・言語

「近辺」「付近」は、どのような場所、どのような範囲を表す言葉なのか。

この記事では、「近辺」「付近」の違いを分かりやすく説明していきます。

「近辺」とは?

「近辺」とは?

「近辺」とは、ある場所の周辺の地域を指す言葉です。

ある場所を基準にした場合、その場所の一帯、周辺全般を「近辺」と言います。

言い換えれば、「近所」「周辺」「近隣」「周囲」などと同じです。

例えば、「学校近辺」と言われたら、その学校を中心としたあたり一帯を意味します。

このような意味から「近辺」の対義語は、遠いという漢字が用いられた「遠方」となります。

「近辺」の使い方

どの場所の一帯なのかを意味する使い方が主な使い方となる「近辺」

「学校近辺」「会社近辺」「関西近辺」のほか、「この近辺」といった使い方も、よく使用されています。

「付近」とは?

「付近」とは?

「付近」とは、近くの場所、そのあたり、を意味します。

「付近」の場合、ある場所を特定した場合、その場所の近く一か所を指します。

距離的に遠く離れない場所やその場所に近い場所を示す際に「付近」が用いられます。

言い換えれば、「間近」「あたり近所」「側」などと同じです。

例えば、「付近一帯」と言われたら、指定された場所の近く一帯を意味します。

「付近」の使い方

「付近」は、どの場所の近くなのかを意味する使い方が主な使い方です。

「コンビニ付近」「学校付近」「公園付近」のほか、「この付近」といった使い方も、よく使用されます。

「近辺」と「付近」の違い

「近辺」と「付近」の違い

「近辺」「付近」とでは、示している場所の範囲が異なります。

「近辺」は、近くの辺り一面を意味し、ある場所において、その近く一帯の広範囲を指す言葉となります。

それに対し、「付近」は、ある場所の近くを意味し、その範囲は非常に狭いものとなります。

そのため、「駅近辺」「駅付近」を比較した場合、その範囲は、「駅近辺」の方が広範囲を表します。

このように、言葉が示す範囲の広さに違いがあります。

「近辺」の例文

「近辺」の例文

・『学校近辺に不審者情報があり、児童に注意を促しました』
・『この近辺には、のどかな田園風景が広がっています』
・『今の家からは通勤が大変なので、会社近辺に今度は住居を探したいと思っています』
・『学校帰りにバイトすることができるように、通学駅近辺でバイトを探したいと思います』

「付近」の例文

「付近」の例文

・『カギを落としたと思われる付近を探したものの見つけることはできませんでした』
・『山頂付近で雪崩が発生したと連絡がありました』
・『山頂付近の木々は、色付き始めて美しいです』
・『店舗の入り口付近に消毒液を設置することになりました』

まとめ

まとめ

一見、同じように思われる「近辺」「付近」には、以上のような違いがあります。

これらの言葉が表す範囲には大きな違いがあるため、それぞれの言葉の意味を知ったうえで理解する必要があります。

そうしなければ、同じ駅の周りでも範囲に大きな差が生じてしまいかねません。