「合理性」と「整合性」の違いとは?分かりやすく解釈

「合理性」と「整合性」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「合理性」「整合性」の違いを分かりやすく説明していきます。

「合理性」とは?

「合理性」とは?

「合理性」とは理屈や道理に合っているかどうかを指す言葉です。

ちゃんとした論理的な法則に沿っているかでなどの、理に適っているものが「合理性」のあるものと言われます。

感情的な考え方を全く加味しないで、道理や論理的な観点で見て正しい状態かどうかが「合理性」です。

また何かの行動に関して、無駄がなく効率の良い手順や予定かどうかも「合理性」と言うこともあります。

「合理性」は理屈の上では間違いなく正しい、という点だけを重視するものなので、単純に「合理性」だけを判断基準にしていると、心情の悪化を始め感情面に足を引っ張られ、「合理性」に基いた行動を取るのが難しくなるでしょう。

ですがそうなったとしても、感情の悪化などは一切無視して、理屈や道理や論理と照らし合わせて正しいかどうかだけで判断されるものが「合理性」です。

「整合性」とは?

「整合性」とは?

「整合性」とは物事や言動、文章などの内容に関して矛盾がないかどうかです。

実際にあった出来事に関して嘘をついたり、何かの話を創作すると、どこかにボロがでて辻褄が合わなくなることが多くあります。

そのような現実にそぐわない矛盾があるようなものは「整合性」がないと言われ、逆におかしいと感じる部分が全く無いものが「整合性」があるというものです。

「整合性」は基本的に作り話に関して求められるものになります。

実際に行動を起こしたもの、実際に起きた出来事であれば、どうしてそういった事が起きたかやそうしたかについて合理的に考えて理屈に合わないことはあっても、辻褄が合わなくなることはありません。

なのでそうした矛盾があると嘘や作り話だと強く感じさせてしまうので、「整合性」に気をつける必要があります。

またビジネスシーンにおいても「整合性」という言葉は使われますが、ビジネス用語的には矛盾がないことと同時に、一貫性があることという意味を併せ持った言葉です。

この使い方をする場合はプレゼン内容や仕事のスケジュールなど、現実での出来事でも使われることになります。

「合理性」と「整合性」の違い

「合理性」と「整合性」の違い

「合理性」「整合性」の違いを、分かりやすく解説します。

物事が道理に適っているかどうかが「合理性」で、物事に矛盾がなく現実的かどうかが「整合性」です。

「合理性」は現実での物事にも、創作物の登場人物などにも求められることがありますが、「整合性」は基本的に現実での物事には求められず、創作物や作り話に求められるものです。

また創作物において、登場人物や作中で起きる出来事の「合理性」がないことは「整合性」の欠如に繋がることも多いですが、「整合性」の有無は「合理性」に影響を与えません。

まとめ

まとめ

「合理性」が欠けると「整合性」もなくなることが多いですが、それぞれ道理に即しているか、現実的にあり得るかという言葉で、意味は全く違います。

それぞれの意味をしっかり把握し、「合理性」でもって使い分けたり判断しましょう。