みなさんは「曙」と「暁」という言葉がどのような意味を持っているのかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「曙」と「暁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曙」とは?
「曙」は「あけぼの」という読み方になります。
この「曙」とは「夜がほのぼのと明けはじめる頃」であり、「暁の終わり頃で朝ぼらけに先立つ時間のこと」を意味する言葉です。
この他には「新しい時代や新しい芸術運動などが始まること」という意味合いでも使われているのです。
「暁」とは?
「暁」は「あかつき」という読み方になります。
この「暁」とは「夜半過ぎから夜明け近くのまだ暗いころまで」「 未明」、あるいは「夜明けに近い時分」のことを指していますが、現在では「明け方のやや明るくなった時分にこと」を意味しています。
「曙」と「暁」の違い
では、ここで「曙」と「暁」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点が見られるのでしょうか?「曙」とは「夜がほのぼのと明けはじめる頃」「 暁の終わり頃で朝ぼらけに先立つ時間こと」という意味に加えて、「新しい時代や新しい芸術運動などが始まること」という解釈も持っています。
一方の「暁」とは「 夜半過ぎから夜明け近くのまだ暗いころまで」「未明」「夜明けに近い時分」、あるいは「明け方のやや明るくなった時分」を指しています、このことから「曙」は「夜明けの空が明るんできた時」「夜がほのぼのと明け始める頃」を指しており、「暁」は「やや明るくなってからの時分」を言っていると言っていいでしょう。
「曙」の例文
では、ここで「曙」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には次のような文章での使い方が考えられます。
・『彼は曙の頃に湘南のルートを車で走ることが習慣になっているのだが、とても爽快な気持ちになる点がいいらしい』
・『彼は新たな発想で斬新なデザインの衣装を発表したが、まさにデザイナー業界の曙と言ってもいいだろう』
「曙」は「新しい時代や新しい芸術運動などが始まること」という意味も持っていますが、まさに2つ目の例文のような使い方になるでしょう。
「暁」の例文
続いて「暁」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の使い方にはどのようなものがあるでしょうか?
・『暁の頃の空が大好きな娘はどんなに寒い時でも早くから起床して、ジョギングをしている』
・『暁の頃に首都高をバイクで走る彼は、あの空の色合いが堪らなく好きだと言っていた』
「暁」の例文を見ると、静寂な空が徐々に明るくなっていく光景が浮かんできますが、そのような時に河川敷や緑地帯を走る人も少なくありません。
まとめ
ここまで「曙」と「暁」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は日常生活の中で使う機会はそんなに多くはないでしょう。
しかし、とても趣の深い言葉でもあるので、是非知っておきたいものです。
これを機に言葉の幅を広げてみてください。
