この記事では、「助言」と「指示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「助言」とは?
苦痛が軽くなったり、物事がうまく運ぶようになったりするような言葉を、そばでいってやること、またその言葉です。
野球の練習のことで説明をします。
ある選手は成績が伸びなくて悩んでいました。
いつも練習を頑張っているのに成績がよくならないのです。
そんな選手の姿を見たコーチが「もっと腰を落としなさい」「もう少し体重を落とした方がいい」などいいました。
これらの言葉は、選手に野球をうまくなってもらいたいので言っていることです。
物事がうまく運ぶように、そばでいってやっているのです。
今度は重い荷物を持っている人のことで説明をします。
重そうなダンボール箱を運ぼうとしている人がいます。
しかし、力がないからなのか、箱が重すぎるのか、ほとんど移動していません。
そこである人が「台車を使ったらいいよ」といいました。
物を運ぶという苦労を軽減するために言っていることです。
「助言」の使い方
苦労を軽くしたり、物事がうまく運んだりするように、言葉をそばでいうことや、その言葉を指して使用する言葉です。
本人のことを思って行うものをいいます。
「指示」とは?
「指示」には2つの意味があります。
ひとつは、ものをそれと指でしめすことです。
今地図を広げています。
今いる場所を示したいです。
そのときに、指をつかって「ここ」としめしました。
こういった、指でここだとわかるようにすることをいいます。
もう一つの意味は、物事のやり方などを伝えて人を動かすことです。
やってくださいと丁寧にお願いをするのではなく、行うようにいいつける場合を意味します。
上司が部下に対して「このコピーをとっておいて」「○○に連絡をしておいて」といいました。
やってくださいとお願いをしているのではありません。
この場合は、やらなければならないといいつけています。
このような、上のものから下のものへのいいつけを意味しています。
「指示」の使い方
指でしめすという意味よりも、やり方などを伝えて人を動かすという意味で使うことが多いです。
上のものが下のものにする行為をいいます。
「助言」と「指示」の違い
「助言」は助けるために何かを言うことや、その言葉のことです。
相手を思って行うことがあります。
「指示」は助けるためという意味は含んでいません。
あることをするようにという、いいつけのことです。
相手に思いやりを示さない場合があります。
「助言」の例文
・『助言を求める』
・『助言を出す』
・『助言を素直に聞く』
・『助言の通りに行動する』
「指示」の例文
・『指示をあおぐ』
・『指示を守る』
・『指示に従う』
・『指示を出す』
まとめ
同じような事柄に使用されることがある2つの言葉ですが、一方は相手のためになることをいうこと、もう一方はいいつけのことで、それぞれの意味は異なります。