この記事では、「ずいぶん」と「だいぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ずいぶん」とは?
「ずいぶん」の主な意味は3つです。
1つめは、適当だと思われる程度を超えているです。
貯金をしています。
毎月の貯金をする額はわずかですが、長年貯金をしていたら思っていたよりも大きな額になりました。
これは「ずいぶんと貯金できた」といいます。
2つめは、そうであるとわかるほどに目立つさまです。
実年齢が20歳の人がいたとします。
この人を別の人が見たとき、この人は40歳に違いないと思いました。
実年齢とは20歳も違うように見られています。
老けて見られているのです。
はっきりとわかるほど、実年齢とかけ離れた年齢に見られており、このことを「ずいぶんと老けて見える」といいます。
3つめは、その人の現在の状態などがふさわしいさま、またふさわしくなっていくさまです。
いま成績が悪かったとします。
それでも、勉強をすれば成績をよくすることはできます。
勉強をすれば「ずいぶんと成績はよくなる」のです。
この場合は、能力がふさわしくなっていくさまを意味しています。
「ずいぶん」の使い方
程度が超えているという意味で使われることが多いです。
「思っているよりも」という気持ちを込めて使うこともあります。
「だいぶ」とは?
数・程度・量などが多かったり進んでいること、程度がはなはだしいさまです。
書店に行って本を購入しました。
いろいろ見ていたら欲しい本がたくさんあり、全部で20冊ほどを購入しました。
最初は1、2冊程度にしようと思っていたのに、実際に購入したのは思っていたよりも多くなってしまいました。
このことを「本をだいぶ購入した」といいます。
骨折をして歩けない状態になってしまったとします。
安静にしていたら骨折は治り、歩ける状態になりました。
歩けなくなっていた状態に比べて、歩ける状態になったのは「だいぶよくなった」ということができます。
「だいぶ」の使い方
思っていたよりも程度がはなはだしいさまに使用をします。
人によってはなはだしいと感じる程度が違うので、人によって使う程度が異なります。
「ずいぶん」と「だいぶ」の違い
程度がはなはだしいという意味が同じで、この意味では同じような使われ方をします。
「ずいぶん遠くまで歩いた」「だいぶ遠くまで歩いた」といったようなものです。
「ずいぶん」には、ふさわしくさま、ふさわしくなるさまという意味もあります。
「ずいぶん」の例文
・『ずいぶん遅くなってしまった』
・『ずいぶんとしょっぱいスープだ』
・『ずいぶんと疲れているようだ』
・『ずいぶん前の出来事』
「だいぶ」の例文
・『だいぶ寒くなってきた』
・『だいぶ慣れてきた』
・『だいぶ疲れているようだ』
・『だいぶ整ってきた』
まとめ
程度がはなはだしいという意味が同じで、同じような使われ方をしています。
「ずいぶん」にはこれ以外の意味もあります。