「解散」と「散開」の違いとは?分かりやすく解釈

「解散」と「散開」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「解散」「散開」の違いを分かりやすく説明していきます。

「解散」とは?

「解散」とは?

「解散」には3つの意味があります。

1つめは、集会や行事などが終わって、集まっていた人たちがばらばらになることです。

集会は、目的を同じする人たちが集まって行われるものです。

ひとつの場所に複数人が集まります。

行事は日程を決めて行う催しで、複数人が集まって行われます。

こういったものが終わると、集まっていた人たちは家に帰るなどするためにばらばらになります。

学校で遠足があったとします。

バスを使って目的地に向かい、そこで活動をします。

活動後にはバスを使って学校に戻ります。

これで遠足という行事は終わりです。

この後、生徒たちは家に帰ります。

このときに、学校という一つの場所に集まっていた生徒たちはばらばらになります。

このことを意味します。

2つめの意味は、会社や法人など目的を一つにする人たちが集まって作られた組織を、一定の手続きにより解消することです。

会社や法人などを作るには一定の手続きが必要です。

会社や法人などをなくすときにも、一定の手続きが必要になります。

3つめは、議員全員に対して、任期が満了する前に議員資格を失わせることです。

「解散」の使い方

日常的には、集まっていた人たちがばらばらになるという意味で使用されています。

「散開」とは?

「散開」とは?

「散開」には2つの意味があります。

ひとつは、散らばるです。

1つのところに集まっていたものが、あちこちにばらばらになることを指しています。

ひとつの塊として動くのではなく、集まりに含まれる人などが、それぞればらばらになることをいいます。

もう一つの意味は、戦闘のときに敵からの銃砲による損害を少なくするために、お互いが距離をとることです。

ひとつに固まっているよりも、ばらばらになった方が敵から狙われにくくなります。

「散開」の使い方

集まっていたものがばらばらになるという意味で使用されています。

「解散」と「散開」の違い

「解散」と「散開」の違い

集まっていたものがばらばらになるという意味が似ていますが、同じことではありません。

「解散」は集会や行事などによって集まっていたものがばらばらになることです。

また、法人などが一定の手続きによって組織を解消することもいいます。

「散開」は集会や行事などの集まり以外の事柄を指します。

たとえば、お互い近い距離で飛んでいた航空機が、別々の方向に散らばっていくなどです。

「解散」の例文

「解散」の例文

・『現地で解散する』
・『解散の号令をかける』
・『解散は午後4時以降になりそうだ』
・『あるグループは2年前に解散した』

「散開」の例文

「散開」の例文

・『傘型隊形から散開する』
・『散開して発見が難しい』
・『散開して隠れる』
・『左右に散開する』

まとめ

まとめ

ばらばらになるという意味が似ていますが、一方は集会などで集まっていたものがばらばらになること、もう一方は集会などが終わってという意味が含まれていない点に違いがあります。