この記事では、「会いたい」と「逢いたい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会いたい」とは?
互いに向かい合わせになりたい、対面をしたいといった意味です。
「会いたい」の「会い」は「会う」のことで、会うには互いに向かい合わせになる、場所を決めて対面をするという意味があります。
友人とはスマホなどを使えば、いつでも連絡をとることができるでしょう。
しかし、声が聞こえても実際に目の前に友人の体があるわけではありません。
場所を決めて、そこに来てねと友人に伝えたとします。
自分もそこに向かえば、実際の友人を目の前にすることができます。
これが会うです。
「たい」は希望を表す語です。
それが実現することを望む語になります。
こういったことから「会いたい」は、互いに向かい合わせになることを希望するといった意味になります。
希望は実現を望むという意味なので、実際には実現していません。
ある女性が事情があって今入院をしているとします。
この人には子どもがいるのですが、子どもは面会してはいけないと病院の方針で決められています。
そのため、母は子を実際に目の前にすることはできません。
母の希望は子を実際に目の前にすることです。
こういったことを意味する言葉です。
「会いたい」の使い方
ある人や動物などを実際に目の前にすることを希望するといった意味で使用をします。
物には使用しません。
「逢いたい」とは?
ある人と顔をあわせたいといった意味です。
「逢いたい」の「逢い」は「逢う」のことで、「逢う」には人と人とが顔をあわせる、たまたま出会うという意味があります。
「たい」は希望を表す語です。
たまたま出会うことを希望することはあまりないので、人と人とが顔をあわせることを希望するといった意味になります。
また、巡り巡ってあうことを希望するといった意味にもなります。
「逢いたい」の使い方
一度離ればなれになってしまった人と、再び顔をあわせることを希望する場合に使用されます。
特別な人について使われることが多いです。
「逢」は常用漢字ではありません。
「会いたい」と「逢いたい」の違い
読み方は同じで、意味もほぼ同じです。
「会いたい」は一度もあったことがない人に対して使われることがありますが、「逢いたい」は離ればなれになってしまった人ともう一度顔をあわせたい場合に使われます。
希望を表しており、実際には顔をあわせていない点は同じです。
「会」は常用漢字ですが、「逢」という漢字は常用漢字表にはのっていません。
「会いたい」の例文
・『会いたい人に会いに行く』
・『また会いたい』
・『いつか会いたい』
・『会いたいと伝える』
「逢いたい」の例文
・『逢いたいとずっと言っている』
・『大切な人に逢いたい』
・『逢いたいですとメッセージをもらった』
・『逢いたい気持ちを伝える』
まとめ
2つの言葉は読みが同じで、意味もほぼ同じです。
使われ方に違いがあります。