「急死」と「急逝」の違いとは?分かりやすく解釈

「急死」と「急逝」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「急死」「急逝」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「急死」「急逝」の違いを分かりやすく説明していきます。

「急死」とは?

「急死」とは?

「急死」「きゅうし」という読み方になります。

この「急死」とは「頓死」「突然死」という意味合いを帯びており、「一見健康そうに見えていた人間が突然に死亡すること」という意味を持っています。

周囲が気付くことがなく対象となる本人自体も気づくことがないままに病気・疾患が進行していく場合に起こることと言っていいでしょう。

「急死」の主な原因は心臓血管系統の疾患が多いのですが、明確な病因・理由が不明なものも少なくありません。

「急逝」とは?

「急逝」とは?

「急逝」「きゅうせい」という読み方になります。

この「急逝」は人が亡くなった時に使用される言葉で、「人が急に突然亡くなること」を意味している言葉です。

前日まで何事もなく元気だった人や病気などを患っていないような人が急に亡くなってしまった場合などに使われています。

「急死」と「急逝」の違い

「急死」と「急逝」の違い

ここで「急死」「急逝」の違いを見て行くことにいたしましょう。

どのような違いがあるのでしょうか?前述の通り、「急死」とは「頓死・突然死」「健康に思えた人が突然に死亡すること」という意味となります。

一方の「急逝」とは「人が急に突然亡くなること」を意味しています。

このことから「急死」「急逝」は同じ意味と言えます。

突然に人が亡くなった場合に使われますが、「急逝」との違いを見ると「急死」は主に「事故・災害」など突発的な原因で亡くなった時に使用することになります。

「急死」の例文

「急死」の例文

では、ここで「急死」の例文を見て行きましょう。

具体的には以下のような文章が考えられます ・『昨晩まで元気に会話していた彼が急死してみんなが驚いていた。原因は事故に遭遇したことだった』 ・『昨日、部長が急死したとの連絡を受けたのだが、どうも帰宅途中に車に引かれたらしい』 「急死」という言葉を聞いた人は誰でも戸惑いを隠せないものですが、例文からもその様子が伝わってきそうです。

「急逝」の例文

「急逝」の例文

続いて「急逝」の例文を見て行きましょう。

この言葉の使い方しては、次のようなものが挙げられます。

・『課長と何事もなく仕事をしていたが、昨晩、急逝したとの連絡が奥様から入り、部下はとても驚いていた』
・『社長の急逝の知らせが全社に回ったが、現場はかなり混乱しており、事態の収拾がつかない状況だ』
「急逝」という言葉も「突然の死」を意味するために、やはり戸惑いを隠せない人の心境が分かります。

まとめ

まとめ

ここまで「急死」「急逝」の意味や違いを説明してきました。

基本的には同じ解釈を持っている言葉ですが、予期しない人の死の時に使われる言葉だけにかなり慎重にならざるをえません。

昨日まで何の問題もなく会話をしていた人がいないという現実を考えると、やりきれない気持ちになるのではないでしょうか。