「偽造」と「捏造」の違いとは?分かりやすく解釈

「偽造」と「捏造」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「偽造」「捏造」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「偽造」とは?

「偽造」とは?

「偽造」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「偽造」は、「ぎぞう」と読みます。

「偽造」は、「偽物を作ること」という意味があります。

ある物と、まるで同じように見える、偽物を作る時、「偽造」と呼びます。

例えば、日本には10,000円札があります。

この10,000円札と、まるで同じように見える偽物を作る場合、「10,000円札を偽造する」という文章にできます。

また、映画の世界では、スパイが世界中を移動するために、偽物パスポートを複数用意しています。

このような場面は、「スパイが偽造パスポートを使用して、世界中を自由に飛び回る」などという文章にできます。

また、公文書の偽物を作って、実際に使用した場合は、罪に問われることになります。

この時の罪は「偽造公文書行使等罪」と呼ばれます。

「捏造」とは?

「捏造」とは?

「捏造」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「捏造」「ねつぞう」と読みます。

「捏造」は、「事実でないことを、真実のようにこしらえること。

でっちあげること」
という意味があります。

例えば、ある人の評判を落そうと、その人がしてもいない、悪い事柄をあげて、SNSなどを使って拡散するような行為を見かけるような場面があるかもしれません。

このような場面は、「捏造した悪事をSNSで拡散し、人を貶める行為」と表現できます。

また、歴史的な発見がある時、実は、それは嘘で、発見者が真実のように見せかけていただけという場合があります。

このような場合は、「歴史的な大発見が、実は捏造だとのちに判明した」などという文章を作ることができます。

さらに、お笑い芸人が、自分が経験したとされる楽しいエピソードを話すとき、それが創作話で、そのような事実はなかったと判明した場合は、「あの話は捏造で、事実ではないらしい」などという文章にできます。

「偽造」と「捏造」の違い

「偽造」と「捏造」の違い

「偽造」「捏造」の違いを、分かりやすく解説します。

「偽造」は、「偽物を作ること」という意味があります。

一方で、「捏造」は、「事実でないことを、真実のようにこしらえること。

でっちあげること」
という意味があります。

どちらも、本物ではないことを作るという意味で、共通点があります。

ただし、「偽造」で作る、本物ではないものは、旅行券や金券など「物」なのに対して、「捏造」が作る、本物ではないものは、「情報」だという違いがあります。

そのため、本物のように見せかけて、実は本物ではないものを見た時、それが「物」なら「偽造」を使い、「情報」なら「捏造」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「偽造」「捏造」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。