この記事では、「経つ」と「過ぎる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経つ」とは?
「経つ」は「たつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある時点から時間が流れていること」という意味で、ある時間や時期が終わり、時が移って現在に至ることです。
2つ目は「月日が流れる」という意味で、あるものごとが起きた時点から、更に長い時間が流れて数日、数か月、数年かかることです。
3つ目は「ろうそくや油などが燃え尽きる」という意味で、火をともしたものが減っていく様子のことですが、現在ではあまり使われません。
上記に共通するのは「一定の時間が流れる」という意味です。
「経つ」の使い方
「経つ」は「ある時点から時間が流れていること」「月日が流れる」「ろうそくや油などが燃え尽きる」という意味で使われます。
動詞として「経つ・経った」と使われたり、副詞として「時間が経って忘れる」などと使われます。
基本的に、ある時点から時間が推移していくことに使われる言葉です。
「過ぎる」とは?
「過ぎる」の意味は以下の通りです。
1つ目は「ある場所を通り越す」という意味で、ある地点を通って進んで行くことです。
2つ目は「時間が流れていく」という意味で、上記で紹介した「経つ」と同じ意味です。
3つ目は「一定の数量を超える」という意味で、ある基準の度合いや数値を上回ることです。
4つ目は「普通とされる度合いや水準を越えている」という意味で、常識で考えられる限度を超えていることです。
5つ目は「釣り合わないほど優れている」という意味で、あるものと比較してそれ以上にいちじるしく素晴らしい様子のことです。
上記に共通するのは「ある地点を越える」という意味です。
「過ぎる」の使い方
「過ぎる」は「ある場所を通り越す」「時間が流れていく」「一定の数量を超える」「普通とされる度合いや水準を越えている」「釣り合わないほど優れている」という意味で使われます。
動詞として「過ぎる・過ぎた」と使われたり、副詞として「交差点を過ぎて曲がる」などと使われます。
基本的に、ある時点から時間が推移していくことや、ある地点や基準を通り越して進むことに使われる言葉です。
「経つ」と「過ぎる」の違い
「経つ」は「ある時点から時間が推移していくこと」という意味です。
「過ぎる」は「ある時点から時間が推移していくこと」「ある地点や基準を通り越して進むこと」という意味です。
「経つ」の例文
・『彼と最後に会ってから随分日が経つ』
・『会社を辞めてから月日が経っていると再就職が難しくなる』
・『年を取ると日が経つのが早くなる』
・『貸したソフトをいつまで経っても返してくれない』
「過ぎる」の例文
・『めずらしくチンドン屋が通り過ぎる』
・『予定の時間を過ぎたので会議を始めます』
・『彼女は50歳を過ぎてまだ若々しい』
・『今回はいくら何でも冗談が過ぎる』
まとめ
今回は「経つ」と「過ぎる」について紹介しました。
「経つ」は「時間が推移する」、「過ぎる」は「時間が推移する」「通り越して進む」と覚えておきましょう。