この記事では、「行う」と「執り行う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行う」とは?
「行う」は「おこなう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをする」という意味で、実際にある活動をすることです。
2つ目は「仏教用語で修行すること」という意味です。
3つ目は「ものごとを処理する」という意味で、ある問題や課題を解決して終わらせることです。
4つ目は「指図する」という意味で、適切な対応をする様にあれこれと言いつけることです。
4つ目は「刑に処する」という意味で、「~に行う」として使われます。
上記に共通するのは「ものごとを実施する」という意味です。
「行う」の使い方
「行う」は「ものごとをする」「仏教用語で修行すること」「ものごとを処理する」「指図する」「刑に処する」という意味で使われます。
動詞として「行う・行った」「行われる・行われた」などと使われたり、名詞形として「日頃の行いが良い」などと使われます。
基本的に、あるものごとをすることや、問題を処理して終わらせることに使われる言葉です。
「執り行う」とは?
「執り行う」は「とりおこなう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「行事や式典など改まったものごとを開くこと」という意味で、厳粛な雰囲気の中で式典をすることです。
2つ目は「決められた催しものを実施する」という意味で、最初から日時や流れ、内容などが決まっているものごとを、予定通りに成し遂げることです。
3つ目は「業務や仕事などを実際にすること」という意味で、組織としてやるべき仕事をきちんと手掛けることです。
上記に共通するのは「決められた通りに実施する」という意味です。
「執り行う」の使い方
「執り行う」は「行事や式典など改まったものごとを開くこと」「決められた催しものを実施する」「業務や仕事などを実際にすること」という意味で使われます。
動詞として「執り行う・執り行った」「執り行われる・執り行われた」などと使われます。
基本的に、厳粛な行事を開くことや、最初から決まっていることを実施することに使われる言葉です。
「行う」と「執り行う」の違い
「行う」は「あるものごとをすること」「問題を処理して終わらせること」という意味です。
「執り行う」は「厳粛な行事を開くこと」「最初から決まっていることを実施すること」という意味です。
「行う」の例文
・『前日に運動会の予行演習を行う』
・『緊急事態宣言下でも予定通りコンサートを行う』
・『在宅ワークの為にリモートで会議を行う』
・『反対派が公園に集まってデモを行う』
「執り行う」の例文
・『昔からの慣例に従い儀式を執り行う』
・『厳粛に卒業式を執り行う』
・『寺院で葬儀を執り行う』
・『法廷で裁判を執り行う』
まとめ
今回は「行う」と「執り行う」について紹介しました。
「行う」は「あることをする」、「執り行う」は「決まっている通り実施する」と覚えておきましょう。