この記事では、「利口」と「賢い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「利口」とは?
「利口」は「りこう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「頭が良く考えが回ること」という意味で、勉強ができて、記憶力が良く知識が豊富なことです。
2つ目は「要領よく抜け目がないこと」という意味で、自分の有利になる様に素早く行動できることです。
3つ目は「子どもが大人しくて聞き分けの良いこと」という意味で、子供が人前で静かにしていられることです。
4つ目は「口先が上手なこと」という意味で、口の利き方が巧みなことです。
上記に共通するのは「頭が良く回る」という意味です。
「利口」の使い方
「利口」は「頭が良く考えが回ること」「要領よく抜け目がないこと」「子どもが大人しくて聞き分けの良いこと」「口先が上手なこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「利口だ・である」と使われたり、形容詞として「利口な子供」などと使われたり、副詞として「利口にふるまう」などと使われます。
基本的に、頭が良く勉強ができることや、要領がよく抜け目がない様子に使われる言葉です。
「賢い」とは?
「賢い」は「かしこい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「神や自然現象などに対して、畏怖の念を覚える様子」という元の意味で、人知の及ばないものに対して恐れ敬うことです。
「恐ろしい」→「恐れ多い」→「ありがたい」→「素晴らしい」→「頭がいい」と変化して使われる様になりました。
2つ目は「頭の働きが鋭く、知恵が働くこと」という意味で、ものごとへの気づきや理解が早く、すぐに判断できることです。
3つ目は「要領よく抜け目がない様子」という意味で、人から見て「うまくやったな」と好意的に思われる行動をすることです。
「賢い」の使い方
「賢い」は「神や自然現象などに対して、畏怖の念を覚える様子」「頭の働きが鋭く、知恵が働くこと」「要領よく抜け目がない様子」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「賢く立ち回る」などと使われたり、名詞として「賢さを兼ね備える」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、頭の働きが鋭く判断力があることや、人が感心するほど要領がよい様子に使われる言葉です。
「利口」と「賢い」の違い
「利口」は「頭が良く勉強ができること」「要領がよく抜け目がない様子」という意味です。
「賢い」は「頭の働きが鋭く判断力があること」「人が感心するほど要領がよい様子」という意味です。
「利口」の例文
・『隣の犬は利口で人の顔を覚えている』
・『彼は有名大学出身なので利口ぶる傾向がある』
・『彼女は上司に気に入られて出世した利口者だ』
・『子供がお利口さんにしていたのでゲームソフトを買ってやる』
「賢い」の例文
・『小学生で中学校の問題が解けるとはなかなか賢い』
・『ミスを減らす為にもっと賢いやり方を考える』
・『イルカはとても賢い動物だ』
・『ポイントサイトを使って賢く節約する』
まとめ
今回は「利口」と「賢い」について紹介しました。
「利口」は「頭がいい」「抜け目がない」、「賢い」は「頭の働きが鋭い」「要領がいい」と覚えておきましょう。