みなさんは「アイデンティティ」と「イデオロギー」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「アイデンティティ」と「イデオロギー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アイデンティティ」とは?
「アイデンティティ」は英語で書くと「identity」となります。
この「アイデンティティ」とは「他とはっきりと区別された1人の人間としての個性のこと」、あるいは「自分がそのような独自性を持った他ではない自分そのものであるという確信」「組織・集団・民族などのこと」「自己同一性」「本人に間違いないこと」「身分証明」というような意味がある言葉なのです。
「イデオロギー」とは?
「イデオロギー」は英語表記では「ideology」となります。
この「イデオロギー」とは「人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系のこと」であり、「観念形態」「政治思想」「社会思想」ということを指しています。
一般的には「治や宗教における観念のこと」を指しており政治的・宗教的意味合いがかなり強く含まれていることが少なくありません。
言わば「世界観のような物事に対する包括的な観念」と言ってもいいでしょう。
「アイデンティティ」と「イデオロギー」の違い
では、ここで「アイデンティティ」と「イデオロギー」の違いを見ていくことにいたしましょう。
前述のように「アイデンティティ」とは「他とはっきりと区別された1人の人間としての個性のこと」「自分がそのような独自性を持った他ではない自分そのものであるという確信」「自己同一性」「本人に間違いないこと」「身分証明」というような意味になります。
一方の「イデオロギー」とは「人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系のこと」であり、「観念形態」「政治思想」「社会思想」ということを指しています。
このことから「アイデンティティ」は「自分自身に対する個人的な考え方のこと」を指しており、「イデオロギー」は「政治や社会に対する思想のこと」を指しているわけです。
また、政治社会だけでなく、宗教・芸術・道徳に関する考え方のことを指す場合もあります。
「アイデンティティ」の例文
では、ここで「アイデンティティ」の例文を見ていくことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
『アイデンティティについて色々を考えを巡らせることは、必ずしも若い世代の人たちとは限っていない』
・『自分が何者なのかというアイデンティティへの問いかけは、なかなか見出せるものではないだろう』
「イデオロギー」の例文
続いて「イデオロギー」の例文を見ていくことにしましょう。
この言葉はどのように使われるでしょうか?
・『取引先との商談ではイデオロギー的な話題をできるだけ避けた方がいいと思う』
・『彼はイデオロギーについて議論するのが好きなようだが、政治的な思想を含んでいるので、ちょっと引き気味になってしまう』
まとめ
ここまで「アイデンティティ」と「イデオロギー」の意味と違いについて説明してきました。
これらの言葉は普段の会話の中ではあまり触れることが少ないものなので、ここでしっかりと理解を深めておきたいものです。