この記事では、「総計」と「合計」の違いを分かりやすく説明していきます。
経理や会計にまつわる語を、学んでいきましょう。
「総計」とは?
総計(そうけい)とは、すべての数の合計のこと。
それぞれの数を足していった、トータルの数字です。
ある事業の推移や国債の売買高など、市場の動向をチェックするときにも用いられています。
経済のニュースでも、よく耳にする言葉です。
「総計」には「総」という漢字が入っています。
総には「集める・ひとまとめにする」という、束ねると同じ訳があります。
そのためバラバラになっている数を、まとめて計算する作業が総計です。
総計はエクセルで商品数や、部署ごとの売り上げを管理するときにも使われています。
また企業の決算期ごとの売り上げを管理するときにも使用されます。
全体をながめるのに大切な数字、見過ごせない数字が総計です。
「合計」とは?
合計(ごうけい)とは、その商品の金額のこと。
それぞれの数を足し合わせた数です。
たとえばコンビニで100円のポテトと、200円のから揚げを購入したとします。
このとき合計金額は300円になります。
お店からもらったレシートを見ると、それぞれの商品名と金額が書いてあります。
そしてレシートの最後に「合計」という語句が出てきます。
このようにそれぞれの金額を合わせたもの、支払わなければいけない額が合計です。
合計は「2つ以上の数を、足し算したもの」なので、テストの合計点や、入園者の合計人数、スマホの利用料合計など色々なシーンで使われています。
日々見かける数字が、合計です。
「総計」と「合計」の違い
それぞれ数をまとめたものなので、少々分かりにくいです。
「総計」と「合計」の違いを、分かりやすく解説します。
・経理でつかうのは「総計」
総計と合計は、どちらも「計算する」という意味があります。
よく似ている熟語ですが、会社の財務や経理部でよく用いているのは総計です。
合計はスーパーやコンビニで商品を買うとき、宅急便を出すとき、ネットで買い物する際などに目にします。
合計は「支払いや商品の数、時間の単位」がわかるように、それぞれの数を足したものです。
そのため一時的な意味合いで、使われることが多いです。
一方で総計は営業部の月ごとの成績や、支店ごとの売上高を帳簿づけするときに用いられています。
あるカテゴリーの合計である「小計」をひとつずつ足し算したものが「総計」です。
暫定的にはじき出すものが合計で、記録として残すために出すものが総計です。
そのため合計よりも、総計の方が重みのある言葉になっています。
より小さなものが合計、合計よりも大きな数が総計になります。
まとめ
「総計」と「合計」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも、数を足し合わせた数字です。
総計は、すべての数をまとめた「数の親分」です。
一方で合計は、その場の数を足したもの。
レシートの合計金額や、試験の合計点のように、単純にその数を足していった数です。
違いをおさえておきましょう。