みなさんは「議論」と「討議」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「議論」と「討議」の違いを分かりやすく説明していきます。
「議論」とは?
「議論」は「ぎろん」という読み方になります。
この「議論」とは「自分の考えを述べたり他人の考えを批評したりして論じ合うこと」、もしくは「その論の内容のこと」を意味する言葉です。
「討議」とは?
「討議」は「とうぎ」という読み方をします。
この「討議」は「その問題について結論を出すためにお互いに意見を出して是非を検討し合うこと」を指している言葉です。
「議論」と「討議」の違い
ここで「議論」と「討議」の解釈の違いを見て行くことにしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「議論」は「自分の考えを述べたり他人の考えを批評したりして論じ合うこと」であり「その論の内容」という意味を持っています。
一方の「討議」は、「その問題について結論を出すためにお互いに意見を出して是非を検討し合うこと」このことから「議論」とは「グループ内で協力し1つの結論を出すこと」ですが、「討議」とは「賛成派・反対派で分かれてそれぞれが有利なように主張し合うこと」となります。
「議論」の例文
ここで「議論」の例文も見てみることにしましょう。
具体的な使い方は以下のようなものが考えられます。
・『今回の議論は非常にフレキシブルな内容で相手側の主張を受け入れながら、斬新な発想でいい案が出てきた』
・『打ち合わせできる時間は1時間しかないんだ。この限られた時間の中で建設的な議論を進めて行こう』
「議論」の例文を見て行くと、何かしらの結論を導き出すために、参加している人の間で相手の意見や考え方も一旦は受け入れてみることも必要なことが見えてきます。
意見を戦わせることが全てではないということかもしれません。
特にビジネスの世界では何かしらの結論が求められてくるので、そのことを意識した「議論」が重要でしょう。
「討議」の例文
続いて「討議」の例文の見て行きましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『今回の討議では主流派の意見を完全に論破していたね。これで流れが大きく変わっていくと思うな』
・『討議の中では、両者の意見が真っ向から対立してしまって完全に並行線だったね。あれじゃ建設的な発想は生まれないな』
「討議」の例文を見ると、立場や考え方が全く異なる人たちの意見がぶつかり合うことが見えてきますが、時として相互理解する必要があるかもしれません。
まとめ
ここまで「議論」と「討議」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉はビジネスシーンでよく使われる言葉でしょう。
この2つの言葉が意味合いがとても似通っている印象がありますが、解釈が微妙に違って来るので、意味を正しく理解しておく必要があります。
その上で適切に使うことができるように例文を見ながら内容をチェックしておきましょう。