この記事では、「敷居が高い」【しきいがたかい】と「ハードルが高い」【ハードルがたかい】の違いを分かりやすく説明していきます。
「敷居が高い」とは?
まったく初めて利用する人にとって、気軽には行けない場所を「敷居が高い」【しきいがたかい】と言います。
日本では「一見さんお断り」の文化が根強く残っており、誰の紹介もなくいきなり老舗の料亭は利用できません。
とくに、京都ではこの伝統的な文化が残る店が多いため、常連の紹介がなくてはなかなか利用できないのです。
そんな「敷居が高い」には面目がなかったり、不義理である人の家にはなかなか行きにくいという状態のときに使われています。
それだけ根強いしきたりがあり、伝統を重んじる場所へは簡単に入れないという意味がある言葉なのです。
「ハードルが高い」とは?
自分の能力ではなかなか乗り越えられない場面でつまずいた状況にぶつかってしまった人が、どのようにしたらその問題を解決できるか悩む状況で使われています。
それだけ難しい問題にぶつかったとき、あきらめようと思う人もいますが、乗り越えようと頑張ります。
しかし、結局は解決できない状況に陥り、いい答えが見つからないは、問題の糸口がつかめないなどどうしようもない場面に嘆き、苦しむわけです。
目指すものが自分にとって無理なことである場面に出くわしたときに使う言葉でもあり、かなりモテる男性と恋愛してみたいけど、告白しても駄目そうであったり、高学歴の社員が多い職場に就職するのは難しそうと思うときなど、自分には不釣合いだと感じる場面で使うわけです。
「敷居が高い」と「ハードルが高い」の違い
「敷居が高い」と「ハードルが高い」の違いを、分かりやすく解説します。
利用するのが難しいと思う伝統を重んじる店や場所は初めて行く人を断る場合が多いので、利用できないだろうとあきらなければならない状況を表すのが「敷居が高い」であり、一方の「ハードルが高い」は自分が持つ能力では乗り越えられないと感じる場面に出くわしたときに使うのが「ハードルが高い」という違いがあります。
「敷居が高い」の例文
・『芸者遊びができる料亭は敷居が高いですが、いつかは利用してみたいと思う人は多い』
・『敷居が高いと感じる料亭に常連客と行けば、すぐお座敷に通されて驚いた』
芸者遊びができる料亭は敷居が高く、一見さんは門前払いされますが、利用したいと憧れる人は多いわけです。
そんな「敷居が高い」と感じる料亭であっても顔で通り、信用がある常連客と行くことで利用できますので、仲良くなる方法を考えてみるといいでしょう。
「ハードルが高い」の例文
・『転職しようと面接を受けた会社では取得することが難しい資格が必要なため、転職はハードルが高い』 ・『あえてハードルが高い仕事を請け負うことで社員のやる気を高めることに成功した』 転職するには自分の能力に見合う会社を選ぶことが大事ですが、資格がなければ転職すらできず、「ハードルが高い」と感じるわけです。
そんな「ハードルの高い」仕事をあえて請けることで社員が頑張り、資格取得を目指して頑張ったおかげで会社の利益が上がることもあります。
まとめ
どちらも自分にとってレベルの高い問題にぶつかったときに使われている言葉ですが、「敷居が高い」は利用したいと思う店でも初めての人は断られるので難しいと感じるときに使い、「ハードルが高い」は乗り越えられない問題にぶつかったとき使うものと覚えておくといいでしょう。