「負い目」と「引け目」の違いとは?分かりやすく解釈

「負い目」と「引け目」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「負い目」「引け目」の違いを分かりやすく説明していきます。

「負い目」とは?

「負い目」とは?

「負い目」「おいめ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「相手に恩義があって頭が上がらないと思うこと」という意味で、相手に対して失礼な態度はとれないと心に重く受け止めることです。

2つ目は「相手に申し訳ないことをしたという思いで態度を控える気持ち」という意味で、相手に対する罪悪感から低い姿勢でふるまう気持ちのことです。

3つ目は「借金があること」という意味で、相手からお金を借りていることです。

上記に共通するのは「相手より立場が弱い」という意味です。

「負い目」の使い方

「負い目」「相手に恩義があって頭が上がらないと思うこと」「相手に申し訳ないことをしたという思いで態度を控える気持ち」「借金があること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「負い目だ・である」「負い目を感じる」などと使われたり、副詞として「負い目に思う」などと使われます。

基本的に、相手に恩義があって頭が上がらないことや、相手に悪いことをしたという思いで恐縮することに使われる言葉です。

「引け目」とは?

「引け目」とは?

「引け目」「ひけめ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「自分が他人より劣っていると気おくれすること」という意味で、他人と比較して自分が劣っていると感じることです。

2つ目は「自分で分かっている弱みや欠点」という意味で、自分でそれが短所であると分かっていることです。

3つ目は「目立たない様にふるまいを慎むこと」という意味で、普段よりも言動を抑えることです。

4つ目は「液体などを他の入れ物に移す時に、若干量が減ること」という意味で、元の容器に物が残り、移した分が減ることです。

上記に共通するのは「一歩引いた立ち場になる」という意味です。

「引け目」の使い方

「引け目」「自分が他人より劣っていると気おくれすること」「自分で分かっている弱みや欠点」「目立たない様にふるまいを慎むこと」「液体などを他の入れ物に移す時に、若干量が減ること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「引け目だ・である」「引け目を感じる」などと使われたり、副詞として「引け目に思う」などと使われます。

基本的に、他人より劣っていると気おくれすることや、目立たない様に言動を慎むことに使われる言葉です。

「負い目」と「引け目」の違い

「負い目」と「引け目」の違い

「負い目」「相手に恩義があって頭が上がらないこと」「相手に悪いことをしたという思いで恐縮すること」という意味です。

「引け目」「他人より劣っていると気おくれすること」「目立たない様に言動を慎むこと」という意味です。

「負い目」の例文

「負い目」の例文

・『ミスをしたことで周囲に負い目を感じる』
・『義母からは生活費を補助してもらったという負い目がある』
・『入社してすぐに辞めてしまい、上司に負い目を感じる』
・『相手をケガさせたことに負い目を感じている』

「引け目」の例文

「引け目」の例文

・『大卒の人に対して引け目を感じる』
・『自分には学歴があっても背が低いという引け目がある』
・『いつも出来の良い兄と比べられて引け目に思う』
・『英語が出来なくても引け目に思うことはない』

まとめ

まとめ

今回は「負い目」「引け目」について紹介しました。

「負い目」「相手に頭が上がらない」「引け目」「相手に気おくれする」と覚えておきましょう。