この記事では、「狡猾」と「老獪」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「狡猾」とは?
「狡猾」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「狡猾」は「こうかつ」と読みます。
「狡猾」は「ずるく悪賢いこと。
その様子」という意味があります。
誰かがずるく、悪賢い様子だったとき、「狡猾」という言葉を使ってみましょう。
例えば、老人の持つお金を、悪賢い方法でだまし取る詐欺事件があります。
このような時、「老人からお金をだまし取る、狡猾な犯罪」などと表現することができます。
また、明らかに悪人で、犯罪行為のような悪いことをたくさんしているのに、ぎりぎりのところで逮捕されないような人は、ずるく悪賢いのではないでしょうか。
このような人は、「狡猾で、容易に逮捕されない悪人」などと表現することができます。
また、誰かの笑顔が、ずる賢い雰囲気を醸していた時、「狡猾さの見える笑顔」などと例えられるかもしれません。
「老獪」とは?
「老獪」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「老獪」は「ろうかい」と読みます。
「老獪」は、「いろいろ経験を積んで、悪賢いこと」という意味があります。
ただ、悪賢いだけでなく、いろいろな経験を積んでいる場合は、「老獪」という言葉を使ってみましょう。
例えば、会社の上司の一人が、経験豊富で、悪賢い人だと感じた場合は、「私の上司は老獪な人だ」などという文章にできます。
また、自分の親が、経験豊富で悪賢いと感じ、嫌いな場合は、「私の親は老獪なので嫌いだ」などという文章にできます。
さらに、スポーツの試合において、戦績が多く経験豊富なため、反則スレスレの頭脳プレーなどを繰り出し、実力の高い若い人を倒す場面があります。
このような場合、「老獪なプレーで、若き実力者を翻弄する」などという文章を作ることができます。
「狡猾」と「老獪」の違い
「狡猾」と「老獪」の違いを、分かりやすく解説します。
「狡猾」は「ずるく悪賢いこと。
その様子」という意味があります。
一方で、「老獪」は、「いろいろ経験を積んで、悪賢いこと」という意味があります。
どちらも「悪賢い」という点で一致しているため、悪いだけでなく、賢さを感じるような人に、「狡猾」や「老獪」を使うことができます。
ただし、「老獪」は「経験を積んでいる」という意味が含まれています。
そのため、若者よりも中高年の人に対して使う言葉になります。
会社の上司や、親せきの誰か、高齢で悪賢い人などに対して「老獪」という言葉を使い、若くてずるく悪賢いタイプの人には「狡猾」を使ってみるといいのではないでしょうか。
まとめ
「狡猾」と「老獪」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、経験豊富かどうか、という違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。