この記事では、「英断」と「勇断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「英断」とは?
「英断(えいだん)」とは、「(リスクのある物事・選択に対して)思い切って決断すること・迷わずきっぱり決めること」を意味しています。
また「英断」の表現には、「良い結果を導くような優れた決断」といった意味合いが備わっています。
例えば、「君主の英断によって戦争を回避できました」や「社長のご英断を仰ぎたいと思います」といった例文で使用することができます。
「勇断」とは?
「勇断(ゆうだん)」とは、「(リスクのある物事・選択に対して)勇気を出して決断すること」や「勇気のある決断」を意味している言葉です。
「勇断」という表現には、「(結果はどうなるか分からないが)リスクを恐れずに勇気を振るって決めること」といった意味合いもあります。
例えば、「過去の勇断によって現在の成功を手にすることができました」や「ここで勇断しなければ事態は停滞したままになるでしょう」などの文章で使われます。
「英断」と「勇断」の違い!
「英断」も「勇断」も「恐れずに思い切って決断すること」を意味している点では同じですが、「英断」の言葉には「思い切った決断によって素晴らしい結果を得ることができた」という意味のニュアンスがあるという違いがあります。
「リーダーの英断によって絶体絶命のピンチを抜け出すことができました」といった例文は、「リーダーの思い切った決断によって優れた結果(良い結果)を得ることができた」という意味になっていますが、「英断」は「勇断」に比べると「思い切りよく決めた後の良い結果」が示唆されているのです。
逆に「勇断」の表現は「勇気を出して決断すること」を意味していますが「結果の良し悪し」は示唆していないので、「英断」と比べると「結果がどうなるかはまだ分からない」という意味のニュアンスが強くなっているのです。
まとめ
「英断」と「勇断」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「英断」という言葉は「思い切りよくきっぱり決めること(思い切って決断して良い結果が出た場合に用いる)」を意味していますが、「勇断」という表現は「(リスクのある選択に対して)勇気を出して決断すること」を意味しているという違いがあります。
「英断」と「勇断」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。