みなさんは「補講」と「補習」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「補講」と「補習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補講」とは?
「補講」は「ほこう」という読み方になります。
この「補講」とは「一定の講義以外に不足している内容や時間を補うことを目的として行われる講義のこと」を意味しています。
講義は「大学で学問の成果や研究方法などを教授や講師が説明し聞かせること」や「大学の授業のこと」を指していますが、大学では一定枠の講義があり、その講義の時間範囲の中で教えたいことを教えられるように教授たちが内容を考えています。
しかし、何かしらの理由で休講になってしまうことがあるために、学問を十分に教えることができません。
その遅れの分を取り戻すために「補講」を行うわけです。
「補習」とは?
「補習」は「ほしゅう」という読み方になります。
この「補習」とは「成績が悪い生徒や出席不足の生徒に対して救済目的で行われる追加の授業のこと」を指しています。
また、「定められている学習以外で学力を補うために行う授業」という解釈もできますが、高校では定められた課程に基づき授業が進められていきます。
しかし、生徒の中には授業についていけない人もいるために、定められた課程の授業だけでは学力が十分でないと判断されるケースあり、このような生徒に対して、定められた授業とは別に行われるものが「補習」なのです。
「補講」と「補習」の違い
では、ここで「補講」と「補習」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「補講」は「一定の講義以外に不足した内容や時間を補充するために行う講義のこと」を意味しています。
一方の「補習」とは「成績が悪い生徒や出席不足の生徒に対して救済目的で行う追加の授業」を指しています。
このことから「補講」は「講義を補うこと」で「補習」は「学習を補う」という違いがあるのです。
「補講」の例文
ここで「補講」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『教授の講義が休みだと喜んでいたが、年末に補講が行われることになった』
・『A准教授はいつも論文作成で忙しいために、別の日程で補講が組まれることになった』
「補習」の例文
続いて「補習」の例文を見て行くことにしましょう。
以下のような使い方が考えられます。
・『前期テストで赤点を取ってしまったために補習を受けなくてはならない』
・『夏休みには大学進学のために補習授業が実施されることになった』
まとめ
ここまで「補講」と「補習」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は高校・大学に進むにつれて、身近なものになるものです。
できれば「補講」「補習」は受けたくないものですが、しっかりと理解を深めるためには必要なことだと思った方がいいでしょう。
この言葉を耳にして昔を懐かしむ人もいるのではないでしょうか。