この記事では、「コストリダクション」と「コストダウン」の違いを分かりやすく説明していきます。
間違えやすい語を、今すぐ学んでいきましょう。
「コストリダクション」とは?
コストリダクションとは、無駄をなくすこと。
従来の生産にかかっていたコストを見直して、いらない部分はそぎ落としていく作業をいいます。
コストリダクションは「コスト」と減少や削減をあらわす「リダクション」を足した造語です。
製造業では仕入れ先を見直したり、原材料の配合を変えたり、商品そのものの内容量を見直していく行程をいいます。
これまで当たり前に済ませてきた業務に、過剰なものがないか目を光らせることです。
コストリダクションを実行すると原価が安くなるので、企業としての利益が増えていきます。
そのため既存の商品を値上げせずに済むなど、消費者にとっても嬉しい作用もあります。
「コストダウン」とは?
コストダウンとは、コスト全般を見直すこと。
会社としての支出をできるだけ抑えて、収入を増やしていくことです。
商品の原価をおさえるほか、人件費削減など働く人にとっては手痛いメスも含まれます。
企業としての維持費用をできるだけ安くおさえて、会社の存続をはかっていくのがコストダウンです。
コストダウンは効率的なやり方に思えますが、従業員に対する丁寧な説明やフォローがないと、かえって企業イメージが下がりマイナスに転じることもあります。
舵取りが難しいのがコストダウンです。
「コストリダクション」と「コストダウン」の違い
どちらも「削減」にまつわるキーワードです。
「コストリダクション」と「コストダウン」の違いを、分かりやすく解説します。
・企業努力が「コストリダクション」
「コストリダクション」と「コストダウン」はどちらも会社のコストを減らしていく取り組みです。
コストダウンは人件費を含めた、すべての経費を見直すこと。
一方で「コストリダクション」は企業努力に近いニュアンスを含んでいます。
例えば原材料の配合そのものを見直したり、製造工程を変更したり、輸送方法を整えていくこともあります。
より少ないコストでサービスや商品が作れるように、色々なアイデアを出していくのが「コストリダクション」です。
そしてコストダウンは、コスト削減に直結するもの。
経費や労務費、材料費すべてを見直して、改善をはかっていきます。
また基本的な部分に限界があれば、従業員のリストラなど人件費の見直しに着手することもあります。
コストダウンがやり方によっては社員のモチベーションの低下を促すリスクがあるのに対して、コストリダクションは社員のモチベーションを維持しつつ会社としての利益を保っていくという特徴があります。
まとめ
「コストリダクション」と「コストダウン」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「コストリダクション」は原価や生産体制を見直して、支出をおさえていくこと。
コストダウンは人件費削減をふくめた、経費削減をあらわします。
知識を蓄えていきましょう。
