この記事では、「こぬか雨」と「霧雨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こぬか雨」とは?
水滴が霧のように細かな雨のことです。
霧吹きというものがあります。
植物の葉を湿らせたり、アイロンをかけるときに衣服を湿らせたりするために使用をします。
この道具からは、非常に細かな水滴が出てきます。
これくらい細かな水滴の雨をこの言葉は指しています。
こぬかというのは、漢字で書くと小糠で、玄米を精製するときに出てくる細かな粉のことです。
玄米の表面には果皮が付着しています。
果皮は取り除かれたときに粉状になります。
非常に細かな粉です。
「こぬか雨」も玄米を精製するときに出てくるこぬかのように細かく形状をしています。
非常に細かい雨なので、傘をさす人もいれば、ささない人もいます。
少し外に出る程度ならそれほど濡れませんが、細かな雨といっても長時間さらされれば衣服が湿っぽくなります。
衣服に霧吹きで水をかけると湿っぽくなるのと同じようなものです。
また、伊藤銀次と山下達郎による楽曲でこの名のものがあります。
「こぬか雨」の使い方
水滴が非常に細かな雨を指して使用する言葉です。
この名前の音楽作品もあります。
「霧雨」とは?
水滴が非常に細かな雨のことです。
ミストや霧吹きから出てくるような粒の大きさの雨を指しています。
この雨は、低い位置にある薄い雲から落ちてくることが多いです。
雲は地上で発生した水蒸気からできています。
太陽の光は地上を温めます。
温められた水分は蒸発をして、高い位置に移動をします。
高い場所に移動した水蒸気は、冷えて水滴になります。
水滴が集まったものが雲です。
水滴同士がくっつくと、重さに耐えきれず地上に落ちてきます。
これが雨です。
細かな粒の雨の場合、短時間の外出ならあまり濡れません。
そのため、傘をささない人もいます。
しかし、長時間濡れると体が冷えてしまうので、登山をしているときには注意が必要です。
登山はただでさえ標高が高い場所で冷え込みが気になりますが、体が濡れるとさらに冷えてしまいます。
この雨が降ってきたときには、洗濯物を取り込んだ方がよいでしょう。
粒が細かくても洗濯物が濡れてしまいます。
「霧雨」の使い方
非常に細かな粒の雨を指して使用する言葉です。
「こぬか雨」と「霧雨」の違い
細かな雨という点が同じです。
「霧雨」は水滴の直径が0. 5mm以下をいいます。
「こぬか雨」は直径何ミリという定義はありません。
「こぬか雨」の例文
・『こぬか雨が降ってきた』
・『こぬか雨で濡れる』
・『こぬか雨がやんだ』
・『こぬか雨はやみそうもない』
「霧雨」の例文
・『霧雨が降っている』
・『霧雨が降っていても気にせずに外出する』
・『霧雨が降ってきたので洗濯物をしまう』
・『霧雨の中犬の散歩をする』
まとめ
どちらの言葉も細かな雨を指していますが、直径の定義があるのか、ないのかという点に違いがあります。