この記事では、「ペンディング」と「サスペンド」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペンディング」とは?
「ペンディング」とは物事が未解決で現在は進展させていないこと、先延ばしにしていることを指す言葉です。
審議であったり契約であったり作業であったりなどが保留された時に、「ペンディング」が使われます。
「ペンディング」は元々ぶら下がっているという意味を持つ英語であり、そこからいわゆる宙ぶらりんな状態、待つことしかできない状態という意味になり、今の保留して判断を先延ばしにしている状態という意味で使われるようになりました。
ただし「ペンディング」は、今でこそ進展がない状況ではありますが、それで終了させたというわけではありません。
進展させるのが難しいから、他のことを優先させる、機が熟すのを待っているだけであり、状況が変われば手を付けて何らかの決着をつけるつもりはあるというニュアンスを含んでいる言葉です。
「サスペンド」とは?
「サスペンド」とは物事が停止している、中断されているということを指す言葉です。
こちらも元々はぶら下がっているという意味を持つ英語から来ています。
なので宙ぶらりんな状態に関連する状況を指すのに使われますが、「サスペンド」は特に、宙ぶらりんで完全な状態ではないまま終了している、物事の途中で進められずに終わったというニュアンスで使われる言葉です。
たとえば月ごとのサービス利用契約をしている客が支払いをしなかったから支払うまで差し止めることも「サスペンド」ですし、なにかの審査をしている途中で審査を打ち切る事になった場合も「サスペンド」と言います。
再開する可能性もあるけれど、それまでしていたことを中止して一旦の終わりにするようなことが「サスペンド」です。
「ペンディング」と「サスペンド」の違い
「ペンディング」と「サスペンド」の違いを、分かりやすく解説します。
「ペンディング」は一時的に保留されたり先送りにされた物事、「サスペンド」は中断されたり、途中で終わらせられた物事を指す言葉です。
「ペンディング」はあくまでも一時的な停止であり、再開される見込みも十分あるものごとですが、「サスペンド」は予定通り完了してはいないけれどすでに打ち切ったもののように、再開する可能性は会っても、すでに終わったとみなされるような物事に使われます。
また「ペンディング」は契約や作業といった物事にだけ使われる言葉ですが、「サスペンド」は同じような物事以外にも、その人がしていた仕事や学業が一度休止するというような意味合いで、人に使われることもある言葉です。
まとめ
「ペンディング」と「サスペンド」は語源も同じですし、日本だとビジネス用語としてどちらも使われる上に、使い分けも上手くされていないことが多い言葉です。
現在進行形な「ペンディング」は停止しているとは言え今も続いていると覚え、「サスペンド」は一時中断という形で一旦終わっていると考えると、使い分けやすいでしょう。