「脇が甘い」と「詰めが甘い」の違いとは?分かりやすく解釈

「脇が甘い」と「詰めが甘い」の違い言葉・カタカナ語・言語

行為や態度に対して隙がある状態を表す言葉には「脇が甘い」「詰めが甘い」があります。

この記事では、「脇が甘い」「詰めが甘い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「脇が甘い」とは?

「脇が甘い」とは?

「脇が甘い」とは考え方や行動が隙のある状態で、不注意で守りが少ない状態を表す言葉です。

このような状態は他人に対して隙をさらすことになり、油断を招いて他人から付けこまれる状態になる可能性もあります。

「脇が甘い」は元々相撲の用語として使われていた言葉であり、組手などで脇を不注意にさらしたことから相手に有利な状態を与えてしまうという意味がありました。

相撲のような弱点を安易にさらすという行動は日常生活でも多く発生することから、様々な場面で「脇が甘い」という例えが使われることになりました。

他人から攻撃される「脇が甘い」のは当人の不注意や態度の甘さが原因であり、本人自身に問題があるのが特徴です。

「詰めが甘い」とは?

「詰めが甘い」とは?

「詰めが甘い」とは物事や行動の最終段階で失敗をしたり、精緻さを欠く状態を表す言葉です。

最後の最後でへまをやらかすという意味がありこちらも色々な場面で使うことが可能です。

「詰めが甘い」の言葉ば元々将棋の勝負で使われていた言葉であり、将棋の重要な最終局面の一手を誤るという意味で使われていました。

将棋など論理的なボードゲームでは勝利を決める最終局面での一手を詰みという言葉で表します。

この最後の最後で油断をしたり不注意から間違いを起こしてしまう状態を「詰めが甘い」と言い、これは自分の不注意から相手の油断まで幅広く使うことが可能です。

「脇が甘い」と「詰めが甘い」の違い

「脇が甘い」と「詰めが甘い」の違い

「脇が甘い」「詰めが甘い」はどちらも隙をさらしている状態や油断して不注意をやらかすという意味があります。

「脇が甘い」はどのような状態でも使うことが可能ですが、「詰めが甘い」は物事や行為に最終局面での誤りや間違った選択に対してのみ使えます。

「脇が甘い」の語源はスポーツの相撲であり、「詰めが甘い」の語源は頭脳戦である将棋という点は対照的ですが、どちらも油断や隙をさらすという意味が共通しているのが特徴です。

「脇が甘い」の例文

「脇が甘い」の例文

・『彼は会社だと厳しい性格だが、妻の前だと脇が甘い性格をしているらしい』
・『猫に対してはどうも脇が甘い行動を取ってしまうのだが、自分が幸せを感じているので特に問題ないと思っています』

「詰めが甘い」の例文

「詰めが甘い」の例文

・『論文のまとめに関しては詰めが甘いとのアドバイスを貰ったので、締切寸前まで練り直しました』
・『サッカーの試合で詰めが甘い展開をしたせいか、そのチームはラストに逆転されて敗北した』

まとめ

まとめ

「脇が甘い」状態や「詰めが甘い」という状態は人間ならば誰しもが経験するものであり、この2つは使う場面が異なります。

全体的に隙がある状態は「脇が甘い」という言葉を使い、最終局面で隙がある状態は「詰めが甘い」という言葉を使います。